ロード・クエスチョン〜登山と自転車と温泉と〜

旧「ロードバイク辛みのデスロード」

ロードバイク初期費用はいくらかかるのか?初心者の「想定」と「現実」をシミュレーションしてみる

ローディーの「距離感覚の崩壊」については幾度となく紹介してきたが、ローディーは金銭感覚も崩壊している。

金銭感覚が崩壊し、財布の紐がどんどんゆるゆるになることを一般的(?)に「ロード沼」と呼んでいる。

今回、初期費用にいくらかかるのか、気になる出来事があったのでシミュレーションしてみることにした。

 

※2021年追記。近年安く性能の良いものもでてきているので、これより安く揃えられると思いますが、偽物や粗悪品も多く出回っているので、安価なものには注意してくださいね。

 

調べるきっかけ

きっかけは、会社でカラオケに誘われたとき。あまりにも行きたくなさすぎて、私はこう言って断った。

「みんながロードバイクに乗って100km走ってくれるならいく」

 

そしたら「20万もかけられないよw」と言われてしまった。

 

いやいや、安い自転車にしたらロードでも20万もかかんないしょwww

え、まさか…?もしかして20万かかる…?自分はいくらかけた…?

以来気になり続けたので、改めて数字を整理してみることにした。

 

後日K氏とライド中にこのエピソードを語ったら、こんなコメントをもらっちゃったぁ❤️ 

f:id:weststreet:20161211213358j:plainコミュ障を極めた発言だな」

 

冷静に文字に起こすと、自分の社会性のなさがヤバすぎて震える。

 

どんな走り方を想定するか

通勤か、ロングライドか、レースか、ヒルクライムか?ロードバイクは走り方や目的で金のかけかたがかなり変わる。

 

通勤=クロスバイクでよし。っていうかロードは盗難が怖いよ。

レース=わからんけど、たぶん将来的に一番金がかかる。

ヒルクライム=軽い車体(カーボンフレーム)をすすめられるから車体価格が高くなる。

 

あまりにも多くの想定ができるので、今回の条件は下記に設定。

 

・ロングライド(100km前後)するユーザー

 

で、せっかく(?)なので

・初心者がこれくらいでいいと思っている「初心者想定価格」

・実物を見に行って検討した結果となるであろう「予想価格」

 

この2つでシミュレーションを組んでみることにしたよ。今のうちに言っておくけど、以下めちゃんこ長い。

とりあえず走れる状態の価格(必須品)

f:id:weststreet:20161230220528p:plain

こんなもんかなぁ。

初心者想定価格が110,000円。実際にかかるであろう予想価格が215,600円…なんと20万いってしまったし、10万円近くの差が生まれてしまった!

 

安価なロード本体は10万円以下の85,000円(税抜き)を想定。具体的にはこういうのとか。

ネット通販でもいろいろと安い車体が出ているかもだけど、盗難車とかパチもんに当たると嫌なので、ちゃんとした店舗で買いたいところ。保証やメンテナンスサービスもつくし。

 

以下、差額が大きかった部分の理由を書くよ。

 ロードバイク(本体のみ)…気にいるデザインがあれば超ラッキー

いざロードバイクの実物を見に行くと、最低価格のもので気にいるデザインがあるかどうかは分からない。初心者は細かいことわからんので、店員のアドバイスをいくつか聞いたうえで最終的にデザインで選べばいいと思ってる。

 

そうなると、自分と合う規格で、色はいいけどデザインがいまいち、この色がいいけどサイズの在庫がない、というのが出てくる。

そして、高い買い物だからこそかっこいいのを選びたくなる

そんなわけで、当日気が変わって予算オーバーの180,000円の初期購入費に設定。

まあ、これ13万予算でいったのに27万割引の21万のもの買った自分のことなんだけど。

 

後々の物全部に言えるんだけど、今のところ知る限りロードに関する物は

おしゃれは金(を積めば買える!)

 

一般的に「おしゃれは我慢」というけど、ロードに関しては「おしゃれで高性能なものが欲しいのにお金が足りなくて我慢」になる。

 

いうまでもないけど、機能も金。速さも金で買える(ある程度は。乗り手次第では。劇的に速くはならない)。

 

ただし、信用できる人から中古品を安く譲ってくれそうなら、買い替え前提で譲りうけるのはアリ。お金ためて慣れた頃にいいグレードのものを買えるから、そういう人がいたら超絶ラッキー。

 

とりあえずスポーツバイクってどんなんよ、みたいなのを楽しく詳しく知りたい人は漫画「のりりん」がおすすめです。

自転車漫画の超名作でむちゃくちゃ面白いし、自転車の機材のことも詳しく書かれてるので。

 

※2021年8月追記

コロナの影響で自転車系のパーツの工場が止まったらしく、新車がなかなか手に入らないようですね。特に安い初心者用のモデルは売り切れが続出していると聞きます。 

バイクは10月以降がモデルチェンジの時期には変わりないので、前年モデルが値下がりするタイミングで買うのがおすすめです。

 

ペダル…最初はフラットペダルでOK

おいおいペダルも買うのかよwって思ったかな?

私は思いました。

基本的にペダルと本体は別だけど、エントリーモデルっていうやつならついていることも。

ビンディングペダル(足とペダルをクリートで密着させるやつ)は初心者がつけると店から家に帰るまでの間に天に召されてしまう可能性があるので、最初はフラットペダルでいいと思う。

ヘッドライト、バックライト…ケチったら命に関わるぞい

本体が想定よりも高くなってしまいましたね。あなたは、備品を安くすませようと考えるでしょう。

ところがどっこい!

ライト系はガチで生命維持にかかわってしまうのでここはケチってはいけない。素直に店員がおすすめする光量のものを買おう。

ナイトライドを想定しているなら、ライトは2つあってもいいかも。フロントライトはバッテリーが意外と持たない。あと、光量も高めのものに。

スタンダードなのはCATEYEのvoltシリーズで、手に入りやすい。

 

ヘルメット…最低価格8,000円だが

ライトで節約ができなかったあなたは、次は装備で節約しようと思うかもしれない。

ヘルメットは低価格で8000円からあるが、あなたは恐らくそれを選ばないでしょう。

なぜなら、オシャレはお金だから。

似合わないヘルメットは見た目がきのこの山みたいになってとてもダサいし、何より頭との相性がある。

合わないものを買ってしまうと、いざ装着したときに頭が痛くなって買い替えが必要になり余計に出費がかさむということも…。

 

※2021年追記

最近はメーカーものも安くなっていますね。

ヘルメットは命に関わるので信頼のあるブランドのものを買いましょう!

OGKは有名ブランドだしデザインもかっこいいものが多くておすすめです。

6000円台のがありました。 

 

身につけるものはモチベーションにつながるので、気に入ったものを買おう!

空気入れ

じゃあ、メンテ品をケチるか。空気入れは家にあるもので…。

…と、ここにも罠が!

ロードバイクはバルブ(空気の入れ口)がママチャリのものと違う。

そして、空気圧がタイヤによって決まっている!

さらに週1くらいのペースで空気圧を調整しないとすぐに空気圧が下がる!

空気圧が測れるメーター付きのものを買おう!

 

 

ベル

ここらでそろそろ安いものを…といいたいところだけど、ベルは本当にダサい!

ハンドル周りは常に目につくので、かっこよくありたいよね。

そこで登場するのがノグOi。これなら目立たないしダサくないね。

ハンドル周りの常に見えるところに鎮座することになるので、ベルはかっこいいのが欲しくなると想定。よって初期購入価格で3,000見込み。

 スタンド(部屋置き用)

ロードバイクは部屋の壁際に立てかけておけばスタンドなしでも…と思っていた時代が私にもありました。

ロードは転倒ですぐ壊れる繊細なやつなんだ!転倒が怖くて家でくつろげなくなるぞ!スタンドを買おう!

 

ちなみに部屋が狭いと縦置きや吊るすタイプのもの(高い)になる。

けど、それは悲しいことではないんだよ。

ロードバイクは部屋のインテリアにもなる。部屋にロードバイクがあるのはかっこいい。飾ってあるロードを見るのは楽しい。大丈夫大丈夫。

 

ここまでが「走れる」状態で必須なもの。

もうわかっていると思うけど、このタイトルの初心者とは私のことであり「あなた」とは過去の自分のことだよ!

ロングライドする場合にあったほうがよいもの

ローディーが言う「なくてもいける」という物は「だいたい買わなきゃいけないもの」だから、ここ注意。この言葉を信じて、必須なものだけでロングライドに出ると痛い目にあう。

そこで、その痛さを和らげてくれるのが「装備」だ!(無痛になるとは言っていない)

というわけで、No10以下を追記。

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ウェア系(No.10〜14)

いざ走りに行く段階になって、あなたはウェアが必要になりました。ここでも「だいたいいくらくらいまでなら」と予算をある程度決めていることでしょう。

 

しかしいざたくさんの実物を見て、こう思うでしょう。

 

「これだけは着たくねぇ(物が多い)!」

 

そもそもサイクルウェア系のものって派手派手でなんかダサい(と思ってたけど今は慣れた)。

そしてカッコイイやつはだいたい高い。それなら、せめてダサくないものを…と必死で探すことになる。そうして妥協してようやく見つけた価格が「予想価格」だよ。

おしゃれさんはあと1〜2万円ずつプラスしておけばいいよ!

 

「初心者想定価格」はamazonによく転がっているノーブランド品にありそうな価格で設定。使えるのは使えるんだけど細部がいけてないとか、ジッパーが壊れやすいとか、難ありなものに当たる可能性が。

 

ウェア系って生産国によってS、M、Lの大きさがまばらなので、特にレディースは店舗で試着したほうがいい。

ウェアこそモチベーションに関わってくるので、袖を通してウキウキするくらいの欲しいもん買おう。

 

あと、装備に関しては「できる限り我慢はするな」と言いたい。

長時間ライドは乗っていること自体が我慢になることも多々あるし、心身ともに過酷な状態での小さなストレスは徐々につもって大きな負荷になっていく。

安くて機能性がイマイチなものって大体短期間で買い替えることになりがちだから、結局コスパが悪い。いいものを長く使って減価償却したほうがいいと思うよ!

 

ちなみに女性向けでおしゃれで有名なブランドは『Rapha(ラファ)』とか『Castelli(カステリ)』とか。『FELLY(フェリー)』も柄が個性的で個人的に欲しい。

全部高い。

 

初心者で手に入りやすいブランドとしては「カペルミュール」あたりかなぁ。ワイズロードなどの店舗でも手に入りやすいし品揃えや種類も豊富です。

普段着なんかもあるし、比較的デザインがシンプルなので着回ししやすいですね。

 

 

 

 個人的にはグローブ系は手に入りやすいので2つくらいカペルのものを持っています。

 

 

最近『Rapha』を買って、あまりの機能面、デザイン面の良さに「こんなにいいならこの後ずっとRaphaでいいのでは?と感覚の崩壊が始まりかけている。沼。

あと、女性用は全体的に数が少ないし、ネットだと店舗より逆に高くなってるものもあるので注意。

 

※2021年8月追記

最近では「ワークマン」が格安でサイクルジャージを出して話題となっています。なかなか品質が良く、安いみたいですね。

売り切れが多く店舗ではあったサイズを探すのが少し大変なようですが、デザインも悪くなさそうです。

workman.jp

 

サイクルコンピューター

なくても別にいいけど、ロードに乗り始めると「今何km/時速出てるかな」とか「今日何km走ったかな?」とか気になり始めるので、あると楽しい。(たまに「こんなにがんばってるのにこれだけしか…」という苦しみも与えてくれる。)

ロードは数値化しやすいスポーツなので、そういうのがモチベーションになるタイプの人にはおすすめ。

 

ロード購入時に「いずれガーミン(※)にたどり着くことになるよ」と予言されたが、今自分はまさにこの地点に来ている。沼。

 

※距離、速度、標高、消費カロリー、心拍、地図などすべてを管理してくれるサイクルコンピューター

グレードによって値段が変わりますが、最近は安くて高性能なものもでてきました。

色々検討するのがよいかと。

 

ボトルゲージ・ボトル

私はロード買ったときにおまけで付いてきた。ラッキー。 

メンテナンス系(パンク修理系、チェーン掃除系)

私は機材系は一切触りたくないタイプなので全部プロにやってほしいんだけど、この2つだけはどうしても自分でやらないといけない。

パンク修理はロードバイクでは避けて通れない道なので最初に道具一式を揃えて、講習会やら動画やらでやり方を学んでおくと良いと思います。

 

とりあえずタイヤレバー(タイヤ剥がす動画)貼っときます。

 

 

 

 

以上がロングライドやる上であった方がよいものリストだと個人的に思ってる。

当たり前だけど、何買うかには状況や目的で個人差があるので、これより高くなったり安くなったりってこともある。

私は基本的に買い物が下手というか、めちゃ調べるのがめんどくさいので、多少高くてもいいやと思うようになってしまった。むしろ安いものを買って「失敗したなぁ」と思うことのほうが経験上多いんだよね…。

 

 

 

で、実際自分はいくらかけたんだっけ?

せっかく(?)なので、自分のこの3ヶ月の購入履歴でも作ってみるか^^

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※細かい消耗品のぞく

 

お、おう…。

リストが長すぎて画像結合したら画像が荒れた。決して涙で目が曇っているわけではない。

なお、この後ガーミン820J(6万円)がプラスされる予定。

 

 

まあ、もうちょっと考えるわ、って人は改めて自転車漫画でも読んで検討してみてください!

ツーリング系でおすすめはこの辺です。自転車欲しくなりますし、色々な場所に行きたくなります。

 

のりりん(1) (イブニングコミックス)

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 自転車があれば旅行は移動そのものが楽しくなり、色んな場所に行きたくなります。

ろんぐらいだぁす!(1) 新装版 (単行本コミックス)

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  • 作者:三宅 大志
  • 発売日: 2020/01/08
  • メディア: コミック
 

 美しい景色や美味しいもの、そこに自分の足でたどり着いたという充実感・・・。

自転車は人生を楽しくしてくれますし、何よりも健康に良い・・・。

 

私は自転車を始めて、色んな場所に行きましたがどの体験も素敵な思い出となりました。

一生自転車に乗り続けたい・・・そんな趣味に出会えて幸せだと思います。

自転車に興味がある方はぜひ、自転車に乗って、自分なりの楽しみ方を発見していただけると良いなぁ・・・・なんて思います。