洗濯してしまったガーミンを復活させる方法
ガーミン820Jを洗濯機で回してしまった。しかも乾燥機でも回してしまった。
経緯
ツールド東北から帰宅。
洗濯物だけ選り分けてあとは明日片付けようと就寝(爆睡)。
気を利かせた家族が洗濯してくれる。
後ろポッケにガーミン入ってた。
/(^o^)\
いやね、なんか夢でカタカタカタカタ鳴ってるなと思ってたの。
ディランラーハンガーが曲がったかな?うーんうーん、とうなされつつ、朝起きたら乾燥機からホカホカになったジャージとガーミンがこんにちは!
電源を入れるのは待て
こういう時に焦って「うわー壊れたかな」と電源を入れるのはダメらしいので、ぐっと我慢。まずは通電させずに乾かすところからだ。
ところでガーミンって水に強いの?とぐぐってみると、雨のブルベで死んだ系のブログが結構出てくる。
まじかー。
乾燥機で回したとはいえ、充電差し込み口からは水滴が。やはり中は水浸し状態か。
ジップロックに米で乾燥
これも定番手法だが、ジップロックに乾燥剤をいれて乾かすのがよいらしい。ところが乾燥剤がなかったので、米で対応することに。
本当にこんなので復活するんだろうか。いまいち信じられない。
ひたすら待つ
あとは我慢。
5日くらい我慢して待った。
無事復活
5日目に恐る恐る電源を入れてみると、ついた!
ただ正常に動くかどうかはわからない。 GPSあたりが機能しない気がする。
これがダメだったら、修理出すか、ガーミンとあまり機能が変わらなくて安いwahooに買い換えよう。
ガーミンはタッチパネルだが、wahooはボタン操作でモノクロ表示らしい。グローブつけてるし、ボタン操作でもいいような気がするな。
追記
ライドで使いましたが、GPS、その他ログ等問題なく機能した。
今回は運が良かっただけかも。
台風予報の「ツールド東北」65kmで股間が崩壊する
ツールド東北、170kmいけるのか!?
散々「完走できなかったらどうしよう」と怯えていたが、最後は「いけるいける(根拠なし)」と開き直りの境地まで来ていた。
特に練習などしていない。スプラトゥーン2とかしてた。えへへ。
あまりにも私がびびっていたため、Yさんがメンバー交代を提案してくれたのだが、
Yさん「Nさんの100kmと交代します?2日連続100kmですけど」
って計200kmで距離増えてるし。
なおこの提案は丁重にお断りした。
天気予報、雨。というか台風
大会2日前。
天気予報は早朝から夜まで見事に雨100%
笑う〜。って全然おかしくない!
雨の装備持ってない。
持つつもりもなかったし。
雨の中走るとかどんなドMよ!
色々悩んだ挙句、レインジャケットとレインシューズカバーは買うことにした。あとはビニール手袋とか気合でなんとかする。
なんともならなければ、おとなしくDFNしようと思っていた。
Y's roadでサイズの合うレインジャケットを適当に見繕って(本当に適当に見た)レジに持って行く。買ったのは写真右側のやつ。
すごい、自転車用品でこんなにテンションの上がらない買い物初めて!
ギャー、欲しくねーーー!!
今後積極的に雨の中走ることなんてネェェェェヨオォォォォ!!!
店員「…(ピッ)…ツールド東北ですか?」
わい「はい。雨 allways 100%なので…」
店員「雨でも落ちにくいオイルなどありますのでそちらもどうぞ(営業)」
このあとモンベルで防水スプレーとシューズカバーも購入。
しめて15,000円ほどの出費。
ワンシーズン通して装備は揃ったと思っていたところで雨という刺客。沼い。
車で移動中に距離短縮が決定
今回はメンバー3人で車移動ができるので、輪行をしなくていいのは快適だ。
車中、今年の目標作ろうぜという話になる。
Aさん「俺はトライアスロンのロングかなスイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km」
え?それ一気にやる距離??1日で??んんんww
Nさん「僕は富士ヒルシルバー目指そうかな」
おおん??ブロンズじゃなくて???ホァ???
なんだろうこのマッスルモンスター集団。私、完全に場違いでは???
Nさん「…kikoさんどうします?」
わい「そ、そうですね…四国一周とか?(勢い)」
Nさん「いいですね!!それしましょう!!!」
空気に飲まれて心にもないことを喋っている間に、ツールド東北の運営から「台風の影響により距離短縮」の決定のお知らせが届いた。
南三陸フォンド170kmは65kmコースに変更である。
「え〜65か。余裕だわ」
と拍子抜け。と同時にちょっとホッとしたのも事実。
だが、いや今回はこれでよかった。
よかったんだよ…。走り終えた今わかる。
170km多分無理だった。
会場・石巻に到着
東京から5時間。スタート会場となる石巻専修大学に到着。
おー、これこれ。この大会前日の雰囲気って好きなのよね。
富士ヒルと違ってほどよい人数で混雑していないのもよい。
自転車を運ぶカンガルー便。
そして屋台の飯、うまそう…。肉肉しい。肉の祭り。
夜はホテルにチェックインしたあと、近場の海鮮居酒屋で海鮮モリモリ丼をいただく。
この海鮮をまったくケチっていない感じ。たっぷり、モリッと海鮮。メニューの写真と実物に差がない。
海鮮も新鮮で、どれも歯ごたえというか弾力がある。私はウニが臭いとまったく食べられない(オエッってなる)のだが、ここのは臭みがない。
そして飯が、ご飯が異常にうまい。米の概念が崩壊しそう。
部屋に自転車が持ち込めるぞやったー
ホテルは部屋まで自転車持ち込み可。輪行袋にしまわなくていいのはうれしいでしょ!
このホテルって明らかに震災後に立て直した感じだよなあ。
スタッフの人も応援ムード。
朝はフロントで補給食のバナナが無料で配られていた。…最高。
南三陸フォンド65kmスタート
全コース距離短縮だが、出発時間は混雑を避けるためにかわらない。南三陸フォンドの自分は6:30から順次スタートとなった。
短縮されたコースはこちら。
心配していた雨は午後かららしい。
このコースなら、午前中に走り終えることができそうだ。
新しい雨具とはなんだったのか、という気持ちはあるが、乾いた路面で走れるのは普通にうれしい。
20人ほどのグループでスタート。スタート直後からみんなめっちゃ飛ばす。
170km走るつもりだった健脚の持ち主の皆様「別に脚ためとかなくていいし」
のごとくめちゃくちゃ飛ばす。
はええええ!
あっという間に5人ずつくらいのグループに別れてしまった。私はもちろん尻から近いところにいる。
ひとつ前の集団についていけるかな?と踏んでみたが、急に「ドクン」というやばめの心臓の鼓動とともに心拍が170まで上がってしまったため諦めた。
つくば8耐の時の反省がまったく活かされていない。
マイペースでいこう、と改めて心に誓う。
ツールド東北は、道行く人々がたくさん応援してくれるのが嬉しい。
仮設住宅からも応援してくれた!
第1エイド「女川駅」で女川汁をいただく
海岸線らしいアップダウンをいくつか越え「そろそろ疲れてきたべ」という頃に「ここを曲がったらフォンドです」というボランティアの案内が。
う、うれぴ〜〜〜。
おらに元気(カロリーと塩分)を分けておくれ。
エイド前の応援もうれC〜。
女川汁、めっちゃくちゃうまい。
距離短縮で当初あった6つほどのエイドが2つとなり、実は「エイドの飯は汁とホタテだけかー」とちょっとガッカリしていた。
しかし、いざ女川汁を食べてみると
「汁ってこんなにうまいの?マジ?」
と、汁の概念が崩壊しそうになるうまさ。
エイドの数が減ったことも気にならなくなってしまった。
そういえば朝に食べた味噌汁も異様にうまかった。なんなの東北、汁うまい国なの?
ダシがちがうのかな。
「景色と自転車しか映ってないブログとかおもんないから。自撮りをしろ」
という女ボスの命令に従い、慣れない自撮りをがんばる。
足湯もあり。
浸かっているサイクリストが「温度アチィけど、去年は雨で寒かったからここで生き返ったんだよね」と話していた。
股間が痛い
女川駅を出発し、第2エイドを目指す。
相変わらずのアップダウンが激しい道が続く。
それはそうと、股間が痛い。尻ではなく股が痛い。
股間に違和感を感じていたが、それが次第に痛みへと変わっていた。
「こかんにいわかんw」
などと韻を踏んでいる場合ではない。サドルと当っている場所がどんどん痛くなる。
ダンシングで股間の血流を促し、痛みをなんとか解消しようとするが、じりじりと痛みは強くなっていく。
うーん、サドルの調整ミスったかな。神からもらったサドルは軽いが、私のおしりにはやや小さかったようで股間に重力が一点集中してしまっているようだ。
股間の痛みをカバーしようとして右膝と腰も痛くなってきた。やばい…このアップダウンで膝と腰はやばいぞ…。
あまりにもフラフラと登っていたのか、管理走者の人から「大丈夫ですか」と声をかけられてしまう事案が発生。
さすがに「股間が痛いです」とも言えず、、これを言ったとしてもどうしようもないので弱々しい笑顔で大丈夫ですと返す。
第2エイド雄勝で巨大ホタテをいただく
お楽しみのエイドステーション。
遠くからでも炭の煙にのって潮の香りが漂ってくる。大きな網でたくさんのホタテが焼かれている。
こんなに大量のホタテを見ることはなかなかないぞ!全部で3000個以上あるのかな。
うーん、身は見るからに肉厚。プリプリで美味しそう。
ホタテを食べながら、太鼓の演奏を楽しむ。
と、ここで100kmコースを走っているAさんから
「あと20kmでゴール」
とチャットで連絡が来る。
はえー。
私より1時間後にスタートしたNさんもエイドに到着していた。これが走力差か。
Nさんが走り出す前に距離を稼ごうと、そそくさと準備をして再出発。
帰りは、北上川沿いに走らせる平坦コース。
いや〜平坦は楽だな〜と思っていたら追い風だった。自然の恵み。
ここでもまた、管理走者の人に話しかけられる。
「東北は海岸沿いの民宿に泊まるとめっちゃ大量の海鮮が食べられておすすめですよ!このへんはカモシカとか出ます」
みたいな話をしてくれつつ、向かい風になったら引いてくれたw
か、感謝〜。
この時点で、股間というか腰がかなり痛かった。
もはや腰が痛いのか股間が痛いのかわからない。腰から下は全部痛い。
腰が上半身からぽろっと外れそうなくらい痛い。
こんなんで170km走るの絶対無理だったわ!!!
走ったとしても超絶地獄だったわ!!!
機材調整ミスに加えて、トレーニング不足、周りに飲まれてのダッシュ、65km舐めてて無駄な踏み込み、等、この故障は心当たりしかない。
途中でNさんに華麗に抜き去られる。
そのときにハンドサインで指を下向きにちょいちょい、としていたのを見送ったが、後で「後ろについて走っていいよ」というサインだったことを知る。
気づいたのは2日後だった。
正午すぎに無事ゴール。
お楽しみの屋台で昼ごはんを食べる。
去年のツールド東北グルメグランプリ優勝の「穴子丼」。
ううううう、うっめーーーーーーーー!
新鮮な穴子たっぷり、その上にめちゃくちゃ濃厚なタレ。半熟卵をつぶしながら、これまた超うまい白米とからめて食べる。
東北最高かな。
穴子丼を食べ終わったら、次は豚の角煮バーガー(まだ食うのか)。
「はい、これ撮りどころよ〜」と作る工程も撮らせてもらったw
角煮をのせて〜。
チーズをのせて〜。
「はい、ここが見せ場よ!」
ゴオオオオ!
パンをのっけて〜。
完成。
角煮とろっとろでウマーーー!パンもわけわからんくらいうまい!
満腹になり、ヒリヒリ痛む股間を抑えながら、帰りの車ではひとり爆睡。
その後、2日くらい股間のヒリヒリに悩むことになる。
腹や背中の痛みと違い、股間の痛みは人間の尊厳を試されている部類の痛みだ。
後日、事務所に立ち寄ったときに「股間が痛い」「股間」「股間」と股間を連呼してしまったが、皆サイクリストなのでこの手の話には慣れっこなのがありがたい。
オロナイン軟膏Hを塗るといいよと教えてもらう。
うーんこれはサドルを変えるかフィッティングをしないととてもじゃないけどこれから走れないぞ。
噂の「サドル沼」にはまってしまうのか…。おそロシア。
ツールド東北いいイベントだった
距離短縮になってしまったとはいえ、サポート体制も良く、コースの種類も豊富で面白い。
安否確認の準備やスタート前の車体整備のチェックもあり、さらにビーコンは当日盗難防止のGPSが仕込まれているなど、ライダーとして安心して走れた。
何よりも飯がうまい。飯がうますぎるよ。
タイムを競うイベントでもないので、初心者にはかなりおすすめの大会だった。
なお、行きの車中で「ツールド奄美でよう!210km」という話で盛り上がったが、股間の痛みで冷静になった今、なぜ210kmを1日で、制限時間内で走るのか…。
2日に分けてはしればいいのでは?ということに気がついてしまった。
富士山を登った今、積極的に過酷ライドをするとリアルに心身を痛める可能性が高かなりすぎたというのもあるが、それでも「あれ、それってデスいのでは?」というのに気がつくのにまだまだ時間がかかってしまう。
その原因の大半は、周りの嘘つきサイクリストによる嘘か、どこかのメーターがぶっ壊れている人が
「そこのコンビニいこう」
くらいのノリで「3500upしよう」と言い出すので、私の脳が誤作動を起こしてしまうせいだが。
あ〜でも四国一周はしたいな〜(誤作動)。
raphaのセールで、セール品じゃないReflectiveバックパックを買ったよ!
raphaの夏セール終わっちゃったね。みなさん欲しいものは手に入ったかな?
私はというとセール期間にセール品じゃないバックパックを買ってしまった。
何が起こったかよくわからないが。いやわかっている。
欲しかったし我慢できなかった。
自転車用リュックが、旅でも使えて、靴もパソコンも入るようなバックパックが欲しかったの!
お値段34,500円。高い。
………高いな!10年使うわ。
反射性糸使用で光を反射!車への存在アッピールばっちり
はい、かっこいい。
影と光の差を見ればわかる(かもしれない)が、HPではブラックに見えたバッグが光にあたると反射してグレイに。
Raphaらしい中心のラインで視認性もよい。なによりかっこいい。
これは鍵をつける穴だろうか。
仕切りの種類も豊富で荷物が迷子にならない仕様
自転車(ロード)でPCを持って移動することが今後増えそうなので、PCがちゃんと保護できるバックパックが欲しかった。
クッション性の仕切りが1枚入っていて問題なし。ベルクロも幅が大きく固定力がある。
PC入れの裏にさらに書類用らしいA4サイズが入るポケットもある。雑誌も入るよ。
スプロケットの柄がかわいいよね。
逆背面側は、小物系の収納ポッケがたくさん。
中央に中くらいのポケット、上側(写真だと右)にはアイウェア入れ。
さらに左右にはペン入れ、空気ポンプや工具にも対応した縦長のポケットあり。
アイウェア収納ポッケは伸縮性のある素材。アイウェアって荷物になると繊細な割にかさばるので、こういう収納はうれしい。
外側ポケットは2重の幅広構造
移動中にさっとものを取り出したい時に活躍する外側のポケット。
これが見た目以上に大きくて、奥行き、幅ともに大人の手がすっぽり入るほど。
上下二重構造になっているので、左のぽっけも右のぽっけも広々!
ファスナーにもRaphaのロゴ。
背面は蒸れない立体構造
バックパックで嫌なのが、背中の蒸れ。密着感が高すぎると蒸れて不愉快きわまりないが、Raphaはさすが自転車用、空気抜けのいいデザインになっている。
背負ってみても、べたっと背中にくっつかず快適。
肩紐も太くてしっかりしているので、重量が分散されて実際より重みを感じにくい。バックパック自体がめちゃくちゃ軽いというわけではないので、長時間ライドにはさすがに向いていないが。
背負ったイメージ。撮影はK氏。
前面も固定用の紐があるよ。私はまだ使ってないけど。
これを使わなくても、ロードに乗っていて背中のずれや揺れなど違和感をほとんど感じない。
上から見た図。
サイクリスト用ならではのシューズ入れ
なんでこのバックパックにしたかって、この靴入れの機能があるから!!!としかいいようがないよ。
世の中におしゃれで使いやすいバックパックはたくさんあるけど、移動中はビンディングシューズを履き、旅先ではビンディングじゃないシューズを履きたいサイクリストはこの機能がほしいわけ!
本体横のファスナーを開けると靴入れゾーンが出てくるぞ。
くぱぁ。
スニーカーサイズのものは余裕で入るね。靴を使わない場合は充電器やガジェット、コード類を入れてもよさそう。
レインカバーもついている
そういえばレインカバー付きらしいけど、レインカバーはどこに…とバックをひっくりかえすと、隠しポケットのようなものが。
はい、カバーありました。
ややしわくちゃだけど、まあ気にしない。雨降った時しか使わないし。
こんなかんじで、亀の甲羅のようにバックパックにかぶせる仕組み。
ロゴ。
数回、小雨の時に背負っていたが、反射糸のせいかカバーをつけずにいると雨粒がめちゃくちゃ目立つ。
あと、汚れやシミにもなりやすいので、レインカバーは使ったほうがよさそう。
今日は晴れているけどかぶせてみよう。
うん、派手派手。これで雨の日でも車に気づいてもらえそう。
一度、帰省時のサイクリングで使ってみたけど、1日分の着替え、タオル、充電機器、サンダル、洗面用具、替えのタイヤなど1泊分の荷物を入れるのにちょうどよかった。
ボトルやそのほか小物は自転車に持たせるので、1〜2泊程度の遠征や自転車旅行で使うには十分だろう。
ただ、自転車用とはいえやはり長時間荷物を入れた状態で背負って走ると疲れる。体力に自信があるなら別だが、背負いながら走るのは30kmくらいで疲れを感じ始める。10kmくらいであればまったく気にならない。
あくまでも日常使い(シティライド)、または遠征時の補助として使うのがよさそう。超ロングライド、長期間の自転車旅で常時背負って走るとなるともっとそれ用の機能に特化したバッグがいいと思う。
というわけで、近所の犬カフェからお送りしましたー。
東京で消耗してましたね!ロードバイクで瀬戸内海「本島」ライド
讃岐うどんライド番外編。
本当は小豆島に行く予定だったけど、あまりの猛暑だったため断念。あと実家からだとやや遠くめんどくさかったのもある。
小豆島は涼しくなってからにしよう。
丸亀港。
初フェリー輪行だ。切符売り場で本島行きを買い乗り込む。
船員さんが誘導してくれる。そして縛られる自転車。
船内はこんな感じ。思っていたより広い。
看板でまったり。
ゆるい。
すでにゆるい空気が流れている。
本島は一周16kmの瀬戸内海の小さな島。ロードで普通に走ると1時間で回りきってしまう。
帰りのフェリーが17時だから、たっぷり6時間はある。いつも時間との戦いになる自転車旅だが、写真撮影も観光もゆっくりできそう。
時間が余れば、何もしないをすることにしよう。
島に到着して、観光案内所のようなところに行き情報を集める。
メイン観光地は笠島エリアかなぁ。
途中でポツポツと観光スポットがあるっぽい。ゆっくり回って見て行こう。
フェリー乗り場からすぐにそれっぽい建物発見。何か見られるかな?と思って調べると、どうも民宿らしい。
かつて栄えていたであろう商店街を発見。
漆喰の看板は「瀬戸内芸術祭」の展示品っぽい。作品Noがふられている。
芸術作品は島のいたるところにあるらしく、芸術祭の期間はたくさんの観光客が訪れるそうだ。この時はお盆シーズンも過ぎていて、ほとんど人気がないけどね。
民家もどれが廃墟でどれが人が住んでいるのかよくわからない。そのぶん静かで、本当に時が止まっているようだ。
夫婦蔵。って看板に書いてあった。
学校のようなものを発見。「機関車先生」という映画のロケ地だったみたい。
あ、中に入れるぞ。もちろん無人。
…。
……。
………。
学校ごっこでもやろう。
「はーい、はいはい、せんせー!」
(いい感じになるまで3回くらい撮り直した)
教卓。
オルガンもあるぞ。ぴろぴろ(音は出ない)。
こりゃ台風とかきたら大変そうだなぁ。と思っていたら、看板に台風被害で修復を何度もしたって書いてあった。そうかーそうだよねえ。
まだまだ時間はたっぷりあるぞ。
あ、バス停だ。文明の気配。ゴミ捨て場もある。民家の気配。
これから、島の沿岸らしい上りコースへと入っていく。島の右周回コース。
8〜10%の坂が何度もなんども現れるが、この小さな島。そんなに長くは続かないだろうという気持ちで登れるので苦痛はそれほどでもない(ちゃんと苦しいが)。
車もほとんど通らないし、珍しくダウンヒルが楽しい。
海風にあおられながら、木漏れ日の中を駆け抜ける。
気持ちよく走っていたらあっという間に一周してしまった!
うーん、そろそろお腹が空いてきた。笠島あたりなら何か島カフェのようなものがありそう。というか他には何もなさそう。
ということで、笠島地区に到着。おお、観光地っぽい雰囲気。景観が美しい。
重要伝統的建造物群保存地区に指定されているらしく、建物は江戸時代の時のまま保存されている。
ガイドには猫がたくさん写っていたが、36度の暑さ。さすがに猫は出てこないか。
さて、ご飯だご飯。
島カフェの吾亦紅を発見。よかった、空いていた。
中は、普通の民家のお座敷。島の人がテレビを見ながら昼食を食べている。ゆるい。むわっとした夏の熱気から逃げるようにして入ったこの空間。
畳のにおいと、扇風機の風。最高の夏のにおいだ。
お魚のイラストが飾られている。
カレーをいただく。
「カメラマンさんここでよく写真撮るから」と、襖をあけて自然光を入れてくれた。
うどんはうまいが、2日連続でうどんを7杯食べていたので、そろそろ違うご飯が食べたくなっていた。カレーが異常にうまいw
食後はアイスコーヒーをいただく。ちゃんと豆を挽いて入れたコーヒー。美味しい。
途中から旅行者らしきカップルがきた。
男性「……お金がたくさんないといけないという強迫観念に囚われ過ぎているのかなって、こういう生活みると思う」
わかる…。
お金も時間も。
キャリア、効率、メリット、無駄、正論論破の揚げ足取り。無能に見られたくないとムキになって、よくわからないものを追い求めて、ストレスを溜める。
毎週末ギリギリまで高まったストレスを解消するかのように、ロードバイクで山を登り、肉体も精神も限界まで追い込む。
自転車はよかった。
苦しくてもペダルを回して進めば進むし(進まないときもある。向かい風とか激坂とか)、がんばったぶんだけ距離も獲得標高も得られる。肉体も脂肪が落ちて筋肉がつき変化する。
そして、富士山を2回登ったあたりでやや燃え尽き症候群に。
なんだか疲れてしまった。
それで自転車ではなく仕事を辞めるあたりさすが自分といった感じだが。
この歳でモラトリアムかよって感じもあるが、恥ずかしながら東京で消耗してた。
まあモラトリアムを楽しもうか。いつ死ぬかわからないし。
カフェの女将さんから、この地域の建物を手がけた船大工の技術を持つ「塩飽(しわく)大工」の話を聞く。
善通寺出身だというと、善通寺五重塔を作ったのも「塩飽大工」だよと教えてもらった。 瀬戸大橋と自転車。
再出発して、島をひたすらゆっくりうろうろする。
おお、やっと猫を発見。
これも芸術祭の作品かな。
小腹がすいたし、なにか軽く食べられるところはないかな?と探すも、観光所の喫茶店は休業。
めっちゃ普通の家の前に喫茶の看板があったので、そこに入ってみる。
奥様がでてきて普通の玄関から普通の台所に通してもらい、コーヒーを一杯いただきながら、野良猫の話や野菜の話をそれぞれ1時間ずつ語り合う。
塩飽勤番所へ。店番の奥さんは草引きをしていた。
私に気がついたら声をかけ、施設案内のスピーカーをかけてくれた。
本島の水軍は、信長や秀吉らからも評価されていて特別保護受けてたんだよ、みたいな説明。
そういえば、なんでも鑑定団伊藤若冲の絵が本物判定受けたとかで話題になって観光化していた。この日は見られなかったが。
あとは、目につく神社を回ったり。
普段人がたくさんいる東京にいて、まったく人がいない土地にくると世界が滅んだんじゃないかって気がしていい。
フェリーの時間まで船着場で海をながめて、フェリーに乗って帰る。かつてないほどの超〜ゆるぽたライドだった。たまにはこういうのもいい。
それはそうと、いきなり
「仕事辞めて湘南に住むわ!」
と言いだしたせいか、周りから(こいつ頭がおかしくなった)といった空気を微妙に感じる。全員というわけではないが。まあ、半分くらい。
頭がおかしくなったのかもしれない。
そんなわけで早くて10月に湘南エリアに引っ越せそう。9月中に埼玉さよならライドしないとだね。
讃岐うどん巡りの旅をFRAMEさんで書かせてもらった
夏休み(毎日が夏休みだけど)の帰省に合わせて、香川県讃岐うどんをロードバイクで巡ってきた。
一度地元を走ってみたかったんだよね。道は広くてきれいだし。その旅日記を、FRAMEさんで掲載させてもらった。
自転車持ち運びのストレスは、通常の輪行でもかなり高いが、サンライズ瀬戸はそれがほぼない。
次から自転車持ち込むならこれか飛行機しかない。飛行機輪行するなら松山空港に飛びたいところだけど。
自転車に対する待遇が圧倒的にいいから。
うどんうどん。
1日目は荷物を背負っていたのもあり、かなり暑さでやられてしまったけど、久々のうどんはやはり美味しかった。
何より地元をロードで走れるのは新鮮で楽しい。
実は、ずっと地元はつまらないと思っていたし、車がないとどこにも行けなくて不便だと思っていた。通学で使っていたママチャリはそこそこ便利だけど、重たくて遅くて、自転車は大人になったら乗らない乗り物だった。
ところが、ロードバイクはどうでしょう。
速いわ軽いわ、昔一生懸命こいで移動していた距離が一瞬である。
恐るべき自転車の力。そしてもっと早くに乗ればよかった。そう思うことしかない。
2日目はうどんに加えて、一鶴も。
どどん。
それにしても自転車旅は楽しい。なんて楽しいんだ。
知っている土地を初めて走るのも、知らない土地を走るのも楽しい。
今回いけなかった小豆島は、秋冬にもう1度訪れてみたいな。なんなら四国一周もしたい。まあいつかするでしょう。
なんとなく土地勘があるというだけで、冒険のハードルは一気に下がる。まったく知らない土地を走る場合はイベント参加もいいかもしれない。
次はツールド東北「南三陸フォンド」で初の東北ライド。170km(走ったことない)、獲得標高1900(登ったことない)、しかも9月の東北は寒いらしい、雨も多いらしい。
ということででスライドの期待が高まるばかり。
なお、掲載はしていないが瀬戸内海の島「本島」のライドもしたので、近々その記事も書いてみようと思う。