讃岐うどん巡りの旅をFRAMEさんで書かせてもらった
夏休み(毎日が夏休みだけど)の帰省に合わせて、香川県讃岐うどんをロードバイクで巡ってきた。
一度地元を走ってみたかったんだよね。道は広くてきれいだし。その旅日記を、FRAMEさんで掲載させてもらった。
自転車持ち運びのストレスは、通常の輪行でもかなり高いが、サンライズ瀬戸はそれがほぼない。
次から自転車持ち込むならこれか飛行機しかない。飛行機輪行するなら松山空港に飛びたいところだけど。
自転車に対する待遇が圧倒的にいいから。
うどんうどん。
1日目は荷物を背負っていたのもあり、かなり暑さでやられてしまったけど、久々のうどんはやはり美味しかった。
何より地元をロードで走れるのは新鮮で楽しい。
実は、ずっと地元はつまらないと思っていたし、車がないとどこにも行けなくて不便だと思っていた。通学で使っていたママチャリはそこそこ便利だけど、重たくて遅くて、自転車は大人になったら乗らない乗り物だった。
ところが、ロードバイクはどうでしょう。
速いわ軽いわ、昔一生懸命こいで移動していた距離が一瞬である。
恐るべき自転車の力。そしてもっと早くに乗ればよかった。そう思うことしかない。
2日目はうどんに加えて、一鶴も。
どどん。
それにしても自転車旅は楽しい。なんて楽しいんだ。
知っている土地を初めて走るのも、知らない土地を走るのも楽しい。
今回いけなかった小豆島は、秋冬にもう1度訪れてみたいな。なんなら四国一周もしたい。まあいつかするでしょう。
なんとなく土地勘があるというだけで、冒険のハードルは一気に下がる。まったく知らない土地を走る場合はイベント参加もいいかもしれない。
次はツールド東北「南三陸フォンド」で初の東北ライド。170km(走ったことない)、獲得標高1900(登ったことない)、しかも9月の東北は寒いらしい、雨も多いらしい。
ということででスライドの期待が高まるばかり。
なお、掲載はしていないが瀬戸内海の島「本島」のライドもしたので、近々その記事も書いてみようと思う。
最近気がついたロードバイクに関する勘違い
最近、自転車の知り合いが増えてきた。
他のロードバイクの自転車乗りの話を聞いていて、自分は普通だと思っていたけど、実は違うのでは?という勘違いが分かってきたのでまとめてみる。
みんながヒルクライムするわけではない
ローディーはみんなヒルクライム(チャリで山登り)するものだと思っていた。
とあるローディーの集まりでヒルクライムの話になった時、6人中ヒルクライムが好きな人は1人だけだった。
どおりで山でみるローディーとサイクリングロードでみるローディーの比率がおかしいはずだ。
なお、ヒルクライム嫌いと言いながらも、やたらハードなヒルクライム経験がある人もいる。真性のマゾか。
全員がロングライドするわけではない
距離にばらつきはあるにせよ、週末ツーリングといえば50〜100km程度は走るものだと思っていた。
実はみんながみんなロングライドをするわけではないらしい。
「ラーメン食べにいくだけ、っていう理由で自転車に乗ってもいいんですよ」
って優しい笑顔で諭された。
そうか、そうだね…。
真冬に走らない
特に雪の日。
真冬に箱根やヤビツ峠行って、なんか人少ないなー、特に女性。とは思っていたんだ。
真冬に、特に山にチャリで行くのはレアらしい。
そりゃそうだ。
「四国は雪がないから分からなかったかな?」
と言われたけど、はいその通りです。
ガーミン使用率はそこまで高くない
「いつかたどり着くのがガーミン」
と言われ、それなら早めに買っておくかと思い買った。
別にそんなことはなかった。スマホだけの人もいたし、最近はwahooがトレンドらしい。
ただし、ガーミンつけてショップにいくと無課金の時より店員の待遇が良くなる。気がする。
こんなところかな。
初心者の皆様はどうか嘘つきローディーに騙されませんように。
騙されると強くなれるけど。
10kmの「ツール・ド・フランス系パン屋巡り」をしたら170kmの大会にでることになった話
月1回開催のプレミアム・フライデーイベント、7月は「ツール・ド・フランス系パン屋巡り」。
とってもグルメな1日になったよ。
参加したらなぜか、ツール・ド・東北の170km南三陸ファンドに出ることになったよ!!
ランチはお隣さんの家庭料理
暇人の私は、イベントまで主催者のオフィスに昼前からお邪魔していた。
金曜はお隣の奥様の手作りランチがいただけるらしく、遠慮なくランチから参加。
今日のメインディッシュは、マッシュポテトとひき肉がぎっしり詰まったオムレツ。マカロニサラダに煮汁がたっぷり染みたキンピラゴボウ、浅漬けと豪華。
キュウリの浅漬け。
youtuberのけんたさんが、お味噌汁とストウブで炊いたご飯を準備する。
スペシャのTシャツを着たご機嫌なけんたさん。
「キッチンでストウブなうに使っていいよ」
みんなそろったところで、いただきまーす。
うん、働かずに食う飯はうまい!
フランス系パン屋ライド開始
自転車仲間が続々と集まり、スタート。
今回は、自由が丘、尾山台付近のハイソな住宅街を自転車で走る10kmの初心者に優しいゆるぽたコースだよ。
途中いくつかの激坂があったが、すぐに終わる距離だったので坂への怒りメーターは上がらずに済んだ。
なお、本日の私のチャリはミニベロちゃん。
ミニベロは小回りがきくし街乗りではやはり最強だ。
普段は1,2人で走っている私だが、わいわいグループライドもなかなか楽しい。
楽しいが、暑いのと、久しぶりの外出で自堕落な生活をしていた無職にはなかなかきつい。
1件目:[目黒] griotte
駒沢公園を抜けて最初に訪れたのは小さな街のパン屋griotte。
パンプキンクリームチーズ、あんバター、ジンジャーレモンチョコなど、おやつ系パンがどれもツボすぎる。
あれもこれもと手にとりたいところだが、まだ3件パン屋が待ち構えている。
持ち帰りやすさも考慮してタルト型のパンを買う。
他のサイクリスト達も購入するが、みんなロードバイクで来ていて荷物が入れられないw
ロードバイクの人は、その場で胃袋にパンを収めていた。
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131707/13149820/
2件目:[都立大学]Toshi Au Coeur du Pain
2件目は家庭的な雰囲気のこじゃれたパン屋。
自分でトレイに乗せるスタイルではなく、店員さんに「これとこれください」というと取って包んでくれる。
私こういうドライフルーツ(特にいちじく)が入った硬いパンが大好きなんですよね!購入!
ずっしり重量があって、食べると硬くてわっしわっし噛むうちに甘さがじわーって染み出してくるやつ。口の中の水分が全部吸い取られていくやつ。そしてワインが飲みたくなるやつ!
ハイジっぽい大きいパンもあり。
サイクリングの部長さん「ここのバゲットは絶品!」ということで3本ほど買っていた。 しかもこういうフランス系のパン屋にしては安い。
うーん、次はバックパック持参で来よう。
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13156276/
3件目:[尾山台]VENT DE LUDO
3件目は尾山台の商店街の中にあるパン屋。
ここは商品数も多いし、惣菜パンの揃えも充実している。商店街で買い物帰りに立ち寄るにちょうど良さそう。
ウィンナーとラタトゥイユ、ひまわりの種のトッピングという見た目の引きが強いプロヴァンサル。
このりんごのそば粉パンがもう大ヒットでして。
固そうなフランス系パンの見た目に反して、超もっちり。
そば粉の生地が、甘すぎず、これまたうまい。それにシャックリとした食感の甘い煮詰めたりんごの味がまた…。
もうひとつのヒットが、サマーシュトーレン。
ドライフルーツぎっしり。ドライフルーツもラムの香りもぎゅっ!と濃縮されていて、もう好みどストライク。
冷やすとこれまた味わいが変わってうまい。
買って帰って冷蔵庫で保存しながらちまちま食べた。
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131715/13140110/
4件目:[尾山台]Au Bon Vieux Temps KAWATA Pere Fils
最後は環八通り沿いの超オシャレなお店。
あまりに外観が素敵なので、愛車とともにパシャパシャ!
イマオ氏に撮ってもらった写真。
うーん、Bianchiは本当に美しいなあ。
店内はパン屋というよりはケーキ屋で、焼き菓子、チョコレート、ケーキ、キャラメルなど美しい見た目のスイーツたちが店一面のショーケースにずらり(写真あまりきれいにとれなかったけど、店内も本当に美しいよ)。
ディジョネはもろ好みの見た目。
しかしこれ以上自転車での持ち運びができなかったので泣く泣く断念。
次また来よう…。
なんでも環八はスイーツ激戦区らしく、どこも軒並みレベルが高いのだとか。
うん、ここは女性にはおすすめしたいお店だな〜。
なお、ローディーたちはジャージレーパンで入ると場違い感が半端なかったので、みんなそそくさと店を出てしまったw
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131715/13181654/
夜は唐揚げ(せんざき)で宴会
オフィスに帰還したら、パンの戦利品を並べて乾杯の準備。
本日のメインは料理本も出している編集長(兼料理長)が揚げるからあげ。
正確にいうと、愛媛県の郷土料理である「せんざき(せんざんき?)」らしい。
で、このせんざきなんだけど、めちゃくちゃうまい!
衣のサクサクの食感が、これまで食べた唐揚げとはまったく違う。
ひと噛みでほろっと崩れるほどのサックリ感で、すぐに中の鶏肉にたどりつく。鶏肉にたどりついたら、あとはジューシな肉汁と堪能するだけ。
「うっま!」
「なんだこれ、うめー!」
箸が止まらないうまさとはこのことか。
全員スポーツする人ということもあり、2kgあったせんざきはあっという間になくなってしまった。
鎌倉出張のスタッフが買ってきた、このキャラメルのジャムも…これまた感動的なほどの絶品でして。
キャラメルが、ほろ苦く香ばしくて新鮮な風味なの。
バゲットと合わせると、もう本当に最高でして…ウメーウメーと全員で呻きつつ頬張っていると、気がつけばバゲット3本分が一気になくなった。
ツールド東北出ようぜ
うまい酒と肴で自転車談義にも花が咲く。ここで「ツール・ド・東北にみんなで出て、ひとり1コースずつ走ろう」という話になった。
ツール・ド・東北のコースは以下の通り。
・気仙沼フォンド 210km
・南三陸フォンド 170km
・北上フォンド 100km
・女川・雄勝フォンド 65km
・気仙沼ワンウェイフォンド 100km
わい(うーん、エイドでご飯の写真撮りながらだと、自分の走力なら現実的に考えて65kmコースが妥当かな^_^)
「じゃあ私1番短い65kmで」
といそいそと言うと
料理長(自転車乗り)「走れる距離走っても楽しくないじゃないですか!170kmコースでましょう、ね?」
と、日本酒を水のように飲みながら笑顔で提案してくるわけですよ。
いやー無理無理!となりそうなもんが不思議と「それもそうだな」と。
走れることが分かっている距離より、走ったことのない距離を走る方がドラマがあって面白いよな!と、デスライドの血が騒いでしまったわけで。
そのあと
料理長「170kmでしょう、いけるいける。私も何度も走りましたけど、170くらいは余裕ですよ。」
と、いつかどこかで聞いたようなローディー独特の言い回しをするので若干不安になってしまったが。
南三陸ファンド170km、獲得標高1900m 出走決定!
獲得標高1900m…。
え、1900mもあるの?まじ?平坦170kmじゃなくて?
そうか、沿岸ルートだもんね…1900mup、笑う…富士山2回分。
たぶん風も強い。
しかも時間制限10時間。
大会までに身体を作らねば普通にDNF(リタイア)ありうる。
回収車に回収されるまである(それはそれで貴重な経験だが)。
かつてここまでDFNが近いライドがあっただろうか。
しかも9月の東北は雨が多いらしく、天候によってはスーパー過酷になりそう(雨のロングライド経験なし)。
ツールド東北、開催9月17日(日)。
デスライド決行、楽しみだな!!!
トライアスリートも使う耐水日焼け止め!Wako's「トップアスリート サンプロテクトファイター」を使ってみたぞ
チェーンクリーナーのメーカーでおなじみのWako`s(ワコーズ)の日焼け止めがいいらしい、と自転車乗りの間でもっぱらの噂だ。
自転車用品のメーカーが作っているのだから、きっと自転車乗りの気持ちを汲んだ製品に違いない…なんて期待するじゃない?
日光に弱い私(肌が弱いところに日光が当たるとブツブツがでる)としても、これは手に入れるしかない。
y's roadで購入
ところが、調べてみるもamazonでは取り扱いなし。
2020年8月、調べるとamazonにありました!
新宿のy's roadならあるのでは?と思い、店舗に出向く。
Wako`sのコーナー(青い缶が並ぶあたり)や、備品系の棚を見渡すも見つからず。
思い切って店員さんに聞くと「ありますよ」と、鍵付きのガラスケースの中から取り出してくれた。
値段は確か3,500〜3,700円くらいだった気がする。専用クレンジングも3,300円くらいだったかな。
自転車用品は欲しいと思ったら値段を気にしないことにしているので、詳細は覚えていない…。
私が普段使っているのはアネッサの日焼け止め。女性ならわかると思うけど、水や汗に強い日焼け止めとして人気の商品(これもなかなかいいよ)。
これですら2,500円程度(日焼け止めにしては高め)なのに、それよりも高いワコーズの日焼け止めって…!
しかも、ワコーズの日焼け止めは「ウォータープルーフ」じゃなくて「スウェットプルーフ」って(強そう)。
効果に期待せざるを得ないよ!
アネッサ パーフェクトUV アクアブースター (SPF50+・PA++++) 60mL
- 出版社/メーカー: 資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
使用感は?
日焼け止め本体と、クレンジング。
Y's roadの店員さんいわく「中の液体が混ざりにくいので使う前に50回くらい振ってください」とのこと。
シャカシャカシャカシャカシャカ…!
まずは質感をチェック。
思っていたよりも液状で粘度はあまりない。
香りはきつくはないが、日焼け止め特有の香りはする程度。
質感なめらか。めっちゃ伸びがいいぞ!
日焼け止めはモノによっては全然伸びず、何度もチューブから液体を出さないといけなかったりする。
ところが、この日焼け止めは、指で馴染ませるとスーッとなめらかに伸びる。
よれたり、成分が偏ったりもしないので、単純に指で伸ばしていくだけで塗りたいところに広範囲に渡って濡れそうだ。
あまりにスルスルと伸びるので、オイリーな仕上がりかな?と思っていたが、乾くとそこまで気にならない。
早速、海で試してみたぞ!
サイクリングじゃないのかよ!といいたいところだが、ちょうど海に行く予定があったので。
耐水性、日焼け止め効果をみるにはぴったりの環境だしね。
快晴。最高の夏やで。ビールもうまい。
それはいいとして、日焼け止め。
日焼け止めを使わないと。
水着に着替えて、顔から体、手足に日焼け止めを塗りたくる。
背中も友達にがっつり塗ってもらう。
広く塗るとわかるが、皮膚の上に薄く白い油膜が出来上がっている。
まさに「プロテクト」という表現がぴったりだ。
使用量が多かったのも影響していると思うが、思っていたよりサラサラではなく、かといってベトベトといった感じでもない。
この感覚、何かに似ている…そうだ、チェーンを触ったあとの手の感じだw
ちょっと石鹸で洗った程度では落ちそうにない、あの感じ!
まあいい、とにかく泳ぐぞー!バシャバシャ。
…。
………。
すごい勢いで水を弾く。
水に入ると、日焼け止めを塗った肌の油膜が白く浮き上がってきた(日焼け止めが溶けているという意味ではなく)。
水の中でバリアを張っているようだ。
プロテクトしている感ものすごい。
わかりにくいが、手のひら〜指の間の、日焼け止めの成分ががっつり塗られているところが白い。
黄色い丸のあたりね。
がっつり塗ったところは、もはや水を弾くどころではなく、水に触れていないのでは?というほど。
普通に薄くぬったところもビシバシ水を弾いていた。
うん、こんなに水に強い日焼け止めは初めてだ。
これなら大量の汗も、暑さで水をかぶったのしても落ちないだろう。
50分に1回ちゃんと塗れば良さそう。
日焼け止め効果としては、期待通り十分といった感じだった。
例年の海の日焼けに比べると、焼けた範囲や日焼け後の炎症の程度ははるかに少ない。
朝10時から15時までいて、3、4回ほど塗り直したが、あと1回塗り直しても良かったかなぁ。
真夏の日焼け止めは、どちらかというと「汗や水で日焼け止め成分が流れない」というのがやはり大事なんだろうな。
クレンジングの質も良かった
海の家で温水シャワーをあびるも、やはり日焼け止めは全く落ちない。
帰宅して専用クレンジングをなじませてから流し、ようやくいつも通りの肌の手触りに。
クレンジングもベタつかず、オイルだがサラっとした使い心地。
お湯で流すとしっとり感が残り、必要以上に皮脂が流されるということもなく、肌の乾燥もなし。
洗顔石鹸で軽く洗ってすっきり。
うーん、これは普段のメイク落としとして使いたいレベルだ。
メイク落としとして考えると3000円前後はそこまで高くないお値段。
日焼け止め、クレンジングともにクオリティはかなり高く、満足のいくよい買い物だった。
ウェアに付くと白くなるので注意!
日焼け止めを塗ったあたりの衣類には、日焼け止めの白い成分が移るのでここだけは注意が必要かも。
今回は肌に塗る範囲が広かったせいもあるが、黒いウェアだとがっつり色移りが目立ってしまう。
画像だとわかりにくいが、肌に触れたところは軒並み白くなった。
落ちなかったらどうしよう〜と思っていたが、1回の洗濯であっさり落ちた。
ちなみに水着だと石鹸でもみ洗いしても落ちたが、これは繊維の種類によるかもしれない。
落ちないようであればクレンジングをつけようかと思っていたが、そこまででもなかった。
なお、私は普通の肌の強さなので、敏感肌の人に合うかどうかはちょっとわからないかなぁ。
使った感じ、アネッサよりも刺激や乾燥は少なめ(特に乾燥はしない)。
これまで使った日焼け止めの中で、最強クラスの耐水性であるのは間違いがない。
次はサイクリングで使うぞー。
はじめてのエンデューロ。「筑波8時間耐久レース」に出てきたぞ
「かんぱーい」
んー、夏のビールんまーい!
とあるきっかけで自転車メディアFRAMEさんのビアガーデンに参加した時に、その誘いはきた。
「明日、筑波8耐(筑波8時間耐久レースの略称)で1名欠員が出たんだけど、くる?」
どうも、8時間をチームメンバーで交代しながらひたすら走るレースがあるらしい。
有休消化中で心身ともに余裕のありまくる状態の今、断る理由がなかった。あと単純にサーキット場を走ってみたかった。
そんなわけで、エンデューロの経験も準備もない状態で筑波8耐に出ることが決まった。
車の輪行、天国すぎる
自転車を車に積んで、いざつくばへ。
乗車した5名のうち、つくば8耐の経験者はAさん1人。
Aさん「つくば8耐は似たスピードの人の尻にくっついて走る人がいっぱいいるよ」
え、マジでwwwそんなことするのwww
…なんて思っていた時代が私にもありました。
このあと、死ぬほど他人の尻を追っかけ回すことになるとは、この時は思ってもみなかった。
朝8時につくばサーキット場に到着し、各自自転車を組み上げていく。
みんなの自転車かっこいい。
テントの場所を陣取って設営。
すでに30℃超えでめちゃくちゃ暑いww
それはそうと自転車、かっこいい。
人の自転車は美しいなぁ(自分のを撮れ)。
ディープリムのホイール強そう。 GIANTも美しいねぇ。
今はもう手に入らない編集長のLOOK車白!!!美しいー!
それにしても暑い。時間がたつにつれてどんどん暑くなる。
開始前だが、耐えられずに頭から水をかぶる。
Sさん「これは、先が思いやられるぞ…」
出走前からバテ気味の私、無駄にメンバーを不安にさせる。
続々と他のチームが集まってきた。
コース試走〜TT
開始前に試走できるらしい、ということで、サーキット場を試走。
つくばサーキットはスタート直後に3〜4%の登りがあるが、あとは比較的平坦が続くコース。
公道でも山でもない、周りを気にせず自転車でどれだけ速く走ってもいい道を走るという体験は初めてだ。
走り始めてすぐに思い切ってペダルを踏み込んでみる。
サーっと勢いよく目の前の景色が流れて、脳から快楽物質が一気にドバーっと出る。
超ーーー気持ちいい!
スピードに乗ると、リアタイアから
「コォーーーーーッ」
という音が出始めた。
おお、これが神が言ってたカーボンホイールの風を切る音!!!
ぶっちゃけこれまで速く走ったことがなかったので、この音を聞いたことがなかった。
そうこうしているうちに、タイムトライアルが始まった。
我々はキャンプから見学。
8時間耐久レーススタート
暑さで溶けている間に、レーススタート。
ひとまず一人30分で交代しよう、ということになり「ゆっくり走るなら内側を行くんだよ」と教えてもらう。
我々は天下の強豪Yahoo!さんと同じレーンやで。
レーンで待機中、チームのメンバーの様子をうかがう。
どうもラスト1周になると、人差し指を立てて合図をするっぽい。
交代する時は、サポートの人が計測器バンドを取り外して次の人につける。
「わー次だ〜」とドキドキして待っていると、走り終えたNさんがアドバイスをくれた。
集団トレインに乗れ!
とにかく風の抵抗がきついから、集団に乗ると抵抗が減って楽だというのだ。
おお、よく漫画でみるやつ…!
そもそも私はこれまで2人くらいでしか走ったことがない。
それで集団に紛れるのはさすがに危ないので、トレインの一番後ろについてみることにしたが…。
うん、無理だった!
トレインは自分と近い速さで走っている集団でないと無理だ!心臓が爆発して死んでしまう!
このあと、いろんなトレインに乗ろうとしてみたが、これがめちゃくちゃ難しい。
少し離されるともうついていけないし、そもそもトレインに乗る時に結構踏んでがんばらないと乗れない。
3回ほど試したところで疲れと暑さで気分が悪くなってきたので諦めた。このままでは1回の走行でリタイアしてしまう。
↓1回目走り終えたときのツイート。
走った。生命体として何かが終わりそう。
— 中川苦行 (@yura3x3x3) 2017年7月8日
結局4周20分しか走れず。
それでも大きな峠1つを越えたかのような疲労感。というか何か死が近づいたんじゃないかってくらいのやばさを感じる。
運営のすいかサービスで少し生き返る。
メンバーからは「戸惑いが見られる走りでしたね (•̀ᴗ•́)و ̑̑」と励ましの言葉をいただく。
午後になり、路面温度60℃というアナウンスが流れた。
60℃?サハラ砂漠かな?
で、60℃。レーンに立っているだけで、じりじりと干物に近づいていく感じがする。
普通に立っているだけで心拍が130を越えてきたので、体温を下げるためにざぶざぶと水道の水をかぶる。
首も背中も水にひたし、腕も足もインナーにびっしょり水がしみ込むまで水を浴びる。
そのあと、自分に似た速さの人の尻をひたすら追っかけまくって、体力を節約しながら走った。
遅いわ体力もないわの私、ロードバイクに乗っているにも関わらず、クロスバイクのお兄さんの尻をひたすら追い回す。
途中、取材のために2人ほど人が抜けたが、リーダーの鉄人Aさんが鬼走りを見せ、時間をかなり稼いでくれた。
3〜4回自分のターンを走ったところで、ようやくラスト30分に突入。
ここからはもう走者の交代はできない。
そして、いよいよ表彰台をめぐるゴールスプリント!
ゴールスプリント! pic.twitter.com/1bVa8I4yxJ
— 中川苦行 (@yura3x3x3) 2017年7月8日
続いてウィニングラン。
つくば耐久8時間レースにでてきました。ウィニングランに感動したー。#roadbike #つくば8耐
あ〜ここにいるみんなが8時間走り抜いたんだなー、苦しかったけど早かったなぁなんて思うと、ちょっと寂しいような、どこか嬉しいような、なんだかフワフワとした不思議な感覚になる。
エンデューロも集団走行も奥が深いなあ。そして世の中にはこんなに平坦を速く走る練習をしている人たちがいるんだな。
自転車の世界はまだまだ知らないことだらけで、相変わらず面白い。
こんなにいい体験をさせてくれたFRAMEさん、ありがとうございました〜!
FRAMEの記事はこちら↓