【前日編】第14回Mt.富士ヒルクライムに出場してきたぞ
富士ヒルエントリー開始日(3月)当日
「富士ヒルエントリーできるか試したら出来てしまった。出よ?」
「え…なぜ…」
坂も山も好きではない私が富士ヒルにエントリーした理由。それは富士山に行くきっかけが欲しかったから。
そして、「制限時間(3時間15分)内に走れた〜^^!」と言えればよかった。
坂シャブなのにレースにはまったく興味のないK氏「大勢で山を登る意味がわからない」「くそな走り方してる人がいるとだるい」など大量に文句を垂れ流しながらもエントリーを果たす。
大会前週…
「富士ヒル出るなら、試走は絶対しておいたほうがいいです。何度も言いますが(本当に何度も言われた)、試走しておきましょう」
「え…なぜ…(この人やる気満々では)」
というわけで、前週に富士ヒルと同コースの富士スバルライン25kmを走り、神☺️🙏✨からもらったカーボンホイールのおかげで大会制限時間をクリア(タイム2時間47分)した。
ただ単に富士山に行ければよかった私、大会前週に目的を果たしてしまう。
「なぜ…なぜ、2週間連続で富士山に自転車で登らなければならないのか…」
試走して分かったが、東京から富士山は日帰りで余裕で行ける距離だった。
富士山はなんとなく遠いところにあると思い込んでいたが、全くそんなことはなかった。
試走で満足してしまったので、大会当日はちょっとでも天気が悪ければ前日にブースを見て、当日は富士急ハイランドで遊んで温泉入って帰ろ☺️と思っていた。
そして、天気予報では大会当日は曇りのち雨。出発前夜まで大会に出て走る気ゼロ。
だが、どうも思っていたより天気が悪くならないらしく、前日に富士ヒル出走を決定した。
大会前日、富士吉田町で「吉田うどん」を堪能する
富士ヒル用の特急列車が出ていることを知らず、さらに私が遅刻をしたため3時間かけて富士吉田町に到着。
自転車に乗り始めて何度も富士山の景色を拝むようになったが、相変わらず富士山が見えるとテンションが上がる。
牧歌的な雰囲気の富士吉田駅。
名物の吉田うどんを食べてみようということになり、うどん屋「ひがしうら」に向かう。
そのまんま民家がうどん屋になったお店。内装が香川のうどん屋によくあるスタイルで、奥の台所から出汁の香りが漂ってくる。
懐かしい…。おばあちゃんちの昼ごはんでうどんが出てくるときってこんな感じだったなー。
肉てんぷらうどん。かつお出汁のあっさり風味。
麺はコシがとにかく強いく、なんというか低反発マットを噛んでいるみたいな歯ごたえw 讃岐うどんのもっちりの食感とは全然違う。小麦粉の風味が強めで、うどんそのものを味わうというよりも、キャベツや肉と合わせて食べるもの、といった感じだ。
富士山近郊は景色もよく、のどかで自転車で行くのにちょうどいい観光地だ。
会場「富士北麓公園」でエントリー
富士ヒルのエントリーは前日に済ませないといけない。当日のスタート地点となる「富士北麓公園」まで約6kmの坂道を登る。
駅を出てからずーっと勾配4〜5%の坂道🤗
公園までの道は、ドストレートの長ーーーい坂で、メンタルを殺しにくる。
ある意味ここまでの道のりのほうがレースコースよりもきつい。
この日の気温は28℃。暑さと渋峠のトラウマから、すでにグロッキーになる。
14時頃に会場に特着したが、ものすごい数の自転車!!あーきたよ、日本一の自転車イベントにやってきたよ!!
エントリー手続きは並ぶことなくすぐに済んだので、出展ブースをのぞくぞ〜!
ヒルクライムの補給食でマイブームなのが「あんぱん」。おぎのパンのブースで早速2個購入。あんぱんの糖分はめっちゃ元気でるんだよね〜☺️
大会の先導車をつとめるメルセデスベンツ。
いいえ‼️
神☺️🙏✨からもらったホイールもこれくらいの重さなんだよな〜、ということは買い換えるとすると…。
雰囲気にのまれて、こういうところで高い機材を買ってしまいそう。
目当てのRaphaのブース。限定キャップが欲しかったが、すでにサイズがなかった😭
Bianch!OLTREとSPECIALISSIMA、かっこいいなー。試乗ができたが、いいバイクに乗るとあとが辛いので今回はパス!なお、出走者で普通にこれらに乗っている人がいた。
一通り見て、ステージ前で富士やきそばmgmg。屋台のやきそばって異様にうまいんだよな〜。
謎のサプリメントをジャラジャラと広げているおじさまと同席した。そうかあ、みんな体内から大会の対策しているんだなあ。
富士ヒルのタペストリー。よく見ると今回の出走者の名前がすべて刻まれている。
自分の名前は見つけられなかった😊
宿に戻り明日の準備へ
今回の宿はAirbnbで予約した古民家カフェに併設された新築のペンション。
シャワー、台所は共用で基本自分ですべてなんとかする。必要以上にもてなされないのは心地いい。洗濯機も乾燥機もついているのも自転車旅人にとってうれしいところ。
フリースペースからは富士山の眺めが。
近場で夕飯になる場所を探す。どうもカレーがおいしい居酒屋があるらしい、ということでてくてくと徒歩で向かう。
田舎のサラダは野菜の新鮮さが半端ない。これまで食べたセロリの中で一番新鮮でうまかった!
ココナッツカレーうまーーーー!昼間に失った塩分をしっかり補給だ〜。
自転車の展示も楽しみ、グルメも景色も観光も十分楽しんだので
「もう明日出なくてもいいのでは…?」
あとは温泉に入れればもうそれで…。
と5回ほど思ったが、なんとか思いとどまる。
宿に戻ってゼッケンを取り付けたり、下山の装備を整えたりと準備をして、夜10時に布団にIN。
ここで「うわー本当にヒルクライムの大会でるのかー」と実感が湧いてきた。
明日は3時半起きだー。
後半に続く。
カーボンホイールを会社で取り付けてもらった話
子供だとサンタさんからプレゼントをもらえるけど、大人になってもチャリに乗っていればプレゼントがもらえるんだよ。
なんと、カーボンホイールをもらったよ。神様からの贈り物かな?
事の発端
←神「使わないカーボンホイールあるけど、いる?」
「!?私のような雑魚にカーボンホイール…使いこなせるのでしょうか!?おお神よ、我らに与えたまえ。変えることのできないものを受け入れる平静さを。変えるべきものを変えるだけの勇気を。そして、変えられることと変えられないことを見分ける知恵を(ほしいです)」
「渋峠登ってるくらいだから、いけるでしょーw カーボンは熱に弱いからノンブレーキでダウンヒルできる人向けね。ずっとブレーキかけてると熱でダメになるから」
「????(ノンブレーキでダウンヒル???????)」
このあと色々説明を受けたけど、御言葉が尊すぎてよく理解できなかった。
神は元実業団に所属していたヒルクライマー。技術も知識も一流であり、平民の私とは格が違う。
とにかく、カーボンフレームってこんなもんなんだなーと分かればいいよ、ということでありがたく頂戴することに。
しかも取り付けまでやってくれると…!ジーザスクライストー!(※神画像はセト神)
取り付け日は雨
はい、雨女の私。
取り付け日は雨だったので、通勤時間に輪行。
当たり前だけど人が多くあまりに乗れなくて電車3本見送った。同じ車両にいた人、雨で不快な上にでかい荷物積み込んですみません…。
夕刻になっていざ取り付け
神の「ブログに書きなよ」との思し召しにより、撮影のためオフィスで取り付け作業をすることに。
社内の自転車乗りHさんとブチョーも様子を見に来た。
「ロードバイク軽!ホイール軽!」
と言われるたびになんだか誇らしい気持ちになってニヤけてしまう。
ブチョーは昔バイクに乗っていたらしく、興味津々。ぜひ家庭内稟議を通してロードバイクを買ってほしいなぁ。
同僚からは「この自転車5万円くらい?」と言われて、思わず襟首を掴みそうになってしまった。
だめだめ、これが普通の感覚なんだよ。ちなみにその5倍だから!
作業台がないため、一時的にハンガーラックをお借りすることに。
鉄下駄(今のホイール)から、スプロケットを外す(神が)。
このナイフみたいな凶悪そうな工具が、自転車にしか使わないという噂の「スプロケット抜き工具」かー。
「こういう時が掃除のチャンスだからね。ウェスタオルがないときはキッチンペーパーでも代用できるから」
「(自転車ハック!尊い☺️🙏✨✨)」
社内のチャリダーHさんも手伝ってくれる。
機材オンチの私、見てるだけ。
カチャカチャとスプロケットが積み上がっていく。
組み終わったら一旦空気を注入だ。
自分では輪行時にタイヤを外すくらいなので、ここまで細かいパーツまで分解される姿を見るのはなかなか新鮮なものが。
タイヤはチューブラーだが、チューブラーを使うのももちろん初だ。
チューブラーには「シーラント」というパンク防止剤を入れるらしい。
で、この「シーラント」を入れる道具として100均で売っている注射器を使えばいいよ、とこれまた神からありがたいチャリハックを教えてもらった☺️🙏✨✨✨
注入して、バルブを締める。
タイヤの圧は最低8(高っ!)。
ダウンヒルのときは少し空気圧下げるといいよーと教えてもらった(尊さ🙏)。
一方、私はHさんの指導のもと、ブレーキシューを交換する。
ねじをはずしてはめ込むだけ、と意外と簡単じゃーん、と慣れない手つきでドライバーをくるくる回しはじめると…
「はい、ダメっ!!!ネジは7:3!!!!押す力7、回す力3!!!」
「ふぁいっ!!こうですか先生(ぎゅー!くるくる)」
「そうそう、さっきと全然違うでしょ?力で回すとネジがばかになっちゃうからね」
教育的指導をもらい、私のメンテ力が1あがった。
なお、リアのブレーキシュー(5000円)は神からの贈り物。もう神の住む方向に足を向けて寝られないよぉ…😖
まごつきながらブレーキシューを交換している間に、ホイールが組み上がった。
かかかかっこいいいいいーーーーーー!
ディープリム!かっこEEEEEEE!
一度プロに見てもらった方がいいよ、とのことで、この後ショップに持ち込んで状態をチェックしてもらった。
店員「このホイール存じ上げないですが、悪くないですね。ただ古いので、次のホイールのつなぎとして考えたほうがよさそうです」
おおう、やはり近々買い替えは必要なのね。
試走してみたぞ!
早速週末につくばで試走。
・漕ぎ出しがギア2枚分くらい軽い
・回転数をあげるのが楽
・ラチェット音「ジーーーーー」がカッコイイ!
・ゆるい下りでちょっと「ぐんにゃり」を感じた
・ブレーキ「ギャイイイイイイン(高音)」
・軽すぎて、いつもより向かい風がつらい
・めちゃくちゃ速くなるわけではない(知ってた)が、速度を上げるのは楽
軽すぎて、もう元に戻れないどころかアルミホイールに交換することすら不安なレベル!
次に買うホイールは軽いもの(高価)しかありえない、圧倒的沼、沼、沼!自転車沼の禁断のステージにまた一歩踏み込んでしまった!
やはり軽さは正義だなあ。元の自転車に比べたら600gは軽くなっているはず。
これで富士ヒルも完走できるかも!?(とか言っておいて完走できなかったら笑う…機材のせいにできない)
スポーツバイク初心者の装備をRPG風に紹介してみる(春夏用)
会社の女性がクロスバイクを始めることになった。
彼氏さんがロードバイク(Bianch)を買ったから一緒にサイクリングを始めたいが
「いろいろありすぎて何を準備すればいいかわからないよ…」
ということで、今回は彼女に向けてRPG風(主にドラクエ)にスポーツバイクの初期装備を紹介してみようと思う。
ライト等必需品はすでに買ったそうなので、主に装備(服装)と携帯アイテムのところを中心に見ていくぞ!
必需品についてのエントリーはこっちの記事で。
ロードバイク初期費用はいくらかかるのか?初心者の「想定」と「現実」をシミュレーションしてみる - ロードバイク辛みのデスロード
初期ステータス:アリアハン
冒険に出かける前は準備が必要だよね。
自転車用のステータスを用意したよ。
まずは、初期装備の設定を以上のようにした。特別な自転車用品は「ヘルメット」くらいだ。かばんは家にあるリュックサックを持つことにしよう。
これだけでも近場でサイクリング(20〜30分程度)をしてさっと帰宅するには十分だ。
ステータスの内容
Lv=レベル(テクニック)は経験を積めばあがっていくぞ。自転車に乗った時間や距離、標高の高さが経験値だ!
HP(体力)=走るためのカロリーを消費したり、天候が悪かったりすると(特に雨と風)どんどん減っていくぞ!回復させるなら「食事」か「補給食」(アイテム回復)か「休憩」(宿屋休憩)が必要だ。
0になると最悪まったく動けなることもあるから注意!
MP(気力)=自転車はメンタルのスポーツ。気力が果てると走れなくなるぞ!気力が減る要因も回復方法はHPとほぼ同じだけど、坂道を登ったり、置いてけぼりにされたりしても減ることがあるぞ!HPがあってもMPが尽きると走れなくなって、いわゆる「リアイア」というやつになるぞ!
走行可能距離=ステータスが伸びると自動的に伸びていくぞ!
機動力=主に装備や荷物の重さに影響されるぞ!機動力が低いとストレスが多くなってHP、MPの減りが早くなるぞ!
しゅび力=装備で変動するぞ!雨風や気温から体温を守ってくれるか、転倒した時に体や命を守ってくれるか、など安全に関わるぞ!
快適さ=気持ちよく冒険できるか、不快さがどれだけ軽減されるか。装備と持ち物で変わってくるぞ!HP、MPの維持に影響するぞ!
疲れにくさ=機動力と同じで主に装備や荷物の重さに影響されるぞ!体のよく使う部分は疲れやすいから、そこをカバーすると疲れにくくなるぞ!
携帯アイテム=「かばん」の種類によって持てるアイテムの数が決まるぞ。重量が重くなると機動力や走行可能距離が落ちるから注意な!
では、各装備を見ていこう!今回はクロスバイクの女性向けの内容中心だよ!
装備関係は、安価なものから高価なものまで、そろえようと思うときりがない。
「労働」という狩りをしながら、お金をためてほしい装備を徐々にそろえていこう!
頭装備:ヘルメット(必須)
この世界で一番防御力が高いアイテムは「ヘルメット」。
「ヘルメット」は頭に合う形があるから、店舗で試着してから買うのが安心。付け方もあるから店員さんに聞こう。
フィットさえすれば好きなデザインで決めていいぞ!
体(上半身):サイクリングウェアがおすすめ
サイクリングはびっしょり汗をかく。特に背中。普通のTシャツだと広大な汗染みができてしまうだろう。
不快感を軽減したいならサイクリングウェアがおすすめ!
サイクリングウェアはぴったりと体にフィットするデザインで、風の抵抗を減らしてくれる。これで機動力、快適さ、疲れにくさのステータスがアップするぞ。
また、良いものを選べば転倒(落車)した時の怪我も軽減してくれるかもしれない。よって防御力もアップ。
背面ポケットで携帯アイテム数もアップ
サイクリングウェアは背面ポケットがある。
これを着れば、携帯できるアイテム数が大幅にアップするぞ!
レディースウェアは特にポケットが大きくデザインされているものが多い気がする。
また、サイクリングウェアのデザインは、背中の裾が長めなので前かがみになっても背中が「ぺろっ」と出てしまうこともない。
深さを測るために割り箸をいれてみた(割り箸はサイクリングには持って行きませんw)。
スマホ、小銭入れ、カード類、食べ物、小さなペットボトルくらいなら入ってしまう。
ウェアのサイズは製造の国でまちまちなので、店舗で試着して決めよう。
体(下半身):ストレッチパンツ(色は濃い目)かサイクルパンツ
足回りの快適さはかなり大事なので、ストレッチ素材のパンツが良いと思う。自転車乗りの間では「ユニクロ」のストレッチパンツがコスパ良くて人気らしい。
ふくらはぎ周りはチェーンで汚れる可能性がかなり高いので(スポーツバイクはチェーンカバーのパーツがない)色の濃いパンツを選ぼう。白はすぐ汚れる。
ちなみにヨガ用タイツやランニング用レギンスでも代用できると思う。私はジムの時はヨガ用のタイツを使ってエアロバイクを漕いでいる。
お尻が痛くなったら…?
スポーツバイクを乗り始めて最初に痛くなる可能性が高いのは「お尻」か「膝」。
男性は男性器の周辺に問題を感じる人が多いらしいけど、そこはよくわからないな!
お尻が痛くなったら、お尻にクッション性のあるパッドが入っているサイクリングパンツがおすすめ。
サイクリングパンツを履くのに抵抗がある、という人はお尻が痛くなってから検討するので良いと思う。機動力、しゅび力、快適さ、疲れにくさ、全体に貢献してくれるだろう。
↓こういうの
(パールイズミ)PEARL IZUMI サイクリング タイツ コールドブラック UV タイツ W2283DNP[レディース] W2283DNP 3 ブラック L
- 出版社/メーカー: PEARL IZUMI
- 発売日: 2017/02/21
- メディア: ウェア&シューズ
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かなりぴっちりしてて恥ずかしい(慣れるけど)という場合は、スカートを合わせてもいい(女性ライダーはスカート着用派が多い)。ただし、スカートは空気抵抗が大きくなるので機動力や快適さは若干落ちる。
見た目を重視するか、性能を取るかで決めてもいいだろう。
ちなみにサイクリングパンツを履くときは下着はつけないのが基本。そういう趣味だから…というわけではなく、パッドの設計が履かない前提でされているから。
サイクリングパンツは嫌だが、お尻は痛い!という場合はパッド付きのインナーもあるぞ!
膝の痛みはアイテムではどうにもならない。サドルの高さや前後を変えるなど自転車本体を調整するか、乗り方やフォームを見直す必要がある。お店のフィッティングサービスを利用するのがよいかも。
手:グローブ
更新したところは赤に、すでにある追加装備分のステータスは黄色で表現していくよ。
長時間乗っていると、手が痛くなる。また、日焼けも気になるところなのでグローブがあると快適さ、疲れにくさのステータスが上がるぞ!
転倒した場合、手をすりむく可能性もあるので、しゅび力にも貢献してくれるだろう。
OGK KABUTO(オージーケーカブト) SPG-6 [フィンガーレスグローブ] ピンク/ブラック Women's M
- 出版社/メーカー: OGK KABUTO(オージーケーカブト)
- メディア: スポーツ用品
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手もかなりの汗をかくので、春夏は指切り型がいいかもしれない。
冬用のグローブはこちら。冬の方がグローブの重要性は高くなる。
スポーツバイクは1回のライドで何百、何千回とギアチェンジやブレーキングを行うので、操作に影響のない自転車用のものを選ぼう。
足:最初はスニーカーでおk
履きやすいスニーカーならなんでもおk。
靴紐がほどけてペダルにからまるとほぼ100%コケるのでそこだけ注意。
より快適に、オシャレにを目指すなら、リーボックやchromeなど大手メーカーがサイクリング用のスニーカーを出しているので探してみるのもよいかも。
ブーツやヒール、厚底のものはパフォーマンスが落ちるので避けよう。
インナー:吸汗速乾インナーがあると快適
必須ではないが、インナーは速乾性のものがあると、サイクリングを格段に快適なものにしてくれる。快適さ、疲れにくさアップ!アイテムがそろってきたので走行可能距離もプラスしておこう。
前述した通り、サイクリングは大量の汗をかく。
汗を吸収して速く乾かしてくれる機能性インナーであれば、汗をたくさんかいてもサラサラ。汗のべたつきから解放してくれる。
また、「汗冷え(汗で濡れて寒くなる現象)」で悩むようであれば導入を検討してもよいだろう。
ユニクロやネット通販でも吸汗速乾インナーをうたっているものはある。安価にすませたいなら買っておいてもいいだろう。夏場は普段使いもできると考えておけば損はない。
ただ、ネット通販のものは果たして機能がどれほどのものかは実際に買ってみないとわからないところがある。
確実に効果を実感するならスポーツインナーだ。ただしスポーツインナーは値段が張るのが難点。
個人的に使っているのはこの「PEARL IZUMI W118 クールフィットドライUVロングスリーブ」。
(パールイズミ)PEARL IZUMI W118 クールフィットドライUVロングスリーブ W118 1 ブラック M
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袖は表がUVカット、裏面とその他の面がメッシュ仕様になっていて、風通しがよい。
日焼けが気になるなら超おすすめの1枚(ただし高い)。
ボトルとボトルケージ
サイクリングする上で持っておくと便利なのが、ボトル。
ボトルとボトルケージの良さは、ペットボトルをカバンに入れて持たなくても良いところ。
水分補給するたびにカバンからいちいち取り出さなくてよいし、さらにカバンという荷物を減らすこともできる。よって快適さアップ!
水分補給は15〜20分に1度、少しずつ飲むというのが基本になる。
基本的に2箇所取り付け可能。
ボトルは蓋がなく(蓋があっても口で外せる)、上向きにして「ちゅっ」と吸うと水が出てくる仕組みになっている。
ボトルがあれば信号でちょっと止まった隙に「ちゅっ」。慣れてくれば走りながら「ちゅっ」とやれるようになる。
ボトルもボトルケージも各1000〜2000円程度でそろう。
ケージは最寄りの街のチャリ屋で売っていたりもするので、お店で取り付けてもらってもよい。工具とネジを買えば自分でも取り付け可能だ。
メーカーはCAMELBACKが評判が良い。容量は夏のことを考えると650cc以上の大きめのものを持っててもよいだろう。
ボトルケージに合わせた収納ケースなんかもあるので、物入れとしても活用できる。
カバンを持つか?サドルバッグをつけるか?
持ち物は何に入れればよいか?カバンを持つかどうかは最初に悩むポイントとなるだろう。
結論からいうと、サイクリングが観光や買い物目的で、出発時点より荷物が増えるならカバンはあると便利。
自転車に乗ること自体が目的となる運動やサイクリングの場合、カバンは持たないほうがよいだろう。
その代わりにサドルバッグを付けるという手もある。
ちなみに、カバンを持つならリュック(軽量なもの)かメッセンジャーバッグなど、背負うものがおすすめ。重たいと疲れの原因になる。
ではサドルバッグにした場合のステータスを見てみよう。
携帯数は減るが、機動力、快適さ、疲れにくさのステータスは上がった。
バッグを持たないことで背中の不快感を軽減してくれるのだ。
スポーツバイクに乗るなら軽量化しよう
まず、大前提としてスポーツバイクは「軽量化」が基本となる。
スポーツバイクは「速い、遠距離走れる」のが魅力だからだ。
荷物は「自分で持つ」か「自転車に持たせるか」の2択になる。
荷物は極力少なく、持つものはできるだけコンパクトで軽いものがよい。
最低限の持ち物から、自分が必要だと思うものを加えていき、それに合わせてカバン類も拡張していくのがよいだろう。
サドルバッグ
サドルバッグでメジャーで最も手に入りやすいメーカーはPEATOK。
TOPEAK(トピーク) エアロ ウェッジ パック(ストラップ マウント) M
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私も最初はこれのSを買ったが容量が足りなくなったので、オルトリーブのMを買った(写真はオルトリーブ)。
女性の場合荷物が多くなりがちなので、カバンを持たないならそこそこの容量のサドルバッグを持っても良いと思う。
ちなみに自転車に持たせるタイプのバッグはいくつか種類がある。
ハンドル手前に取り付けるフレームバッグタイプもあれば、ハンドル全面にとりつけられるフロントバッグもある。
OSTRICH(オーストリッチ) リベロバッグ ネイビーブルー
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サイクリングに持っていくアイテム
ここからは、実際にサイクリングする時に持っていくアイテムの話だ。ドラクエでいうと薬草とか、キメラの翼とかそういうやつ。
サイクリングの持ち物で最低限これさえあれば大丈夫なもの
・お金(カード式マネーと小銭があると便利)
・スマホ(道を調べる。トラブルのときの連絡手段)
持っておきたいもの・あると便利なもの(春夏編)
・ボトル
・パンク修理キットと替えのタイヤチューブ(2人いればキットはどちらかが持つでもOK。チューブは持っておこう)
・日焼け止め(アイウェアもおすすめ)
・ウィンドブレーカー(もしくはベスト型のジレなど体幹の防寒具)
・携帯食(いわゆる補給食:菓子パン、カロリーメイトなどバータイプのもの、ゼリー状のものなど、小さくてカロリーがあるもの)
・鍵
ウィンドブレーカーはあえて装備には入れなかったが、長距離走る場合は突然の天候の変化で寒くなる場合にそなえて持っておきたい。
自転車用ウィンドブレーカーはポケットに入るくらいコンパクトにたためる。薄手でも秋冬で十分使えるので、持っておいて損はない。
ちなみに自転車用ウィンドブレーカーは背面にポケットがあるので、着ていれば携帯力もアップする。
半袖のウェアで腕の日焼けが気になる場合は、アームカバーやボレロを追加するのもよいかもしれない。
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脱ぐと荷物になるのでそこだけ注意ね。
鍵
スポーツバイクにおいて外出時の「鍵」は、基本長時間駐輪するために使うものではない。
盗まれる時はどんなに準備していても盗まれてしまうので(特に10万以上するロードバイク)、本当に気休め程度と考えておこう。
携帯できる軽量なものを選ぶ
サイクリング中は鍵は携帯が基本となる。
「かさばらず、軽いワイヤー状(さらにいうとダイヤル式がいい)」のものがよいかなーと思う。
スポーツバイクの盗難リスクは、ママチャリとは比較にならないほど高い。
理由は、高価なため、ほとんどが売る目的(もしくは盗難者が所有する)で盗まれてしまうからだ。盗まれるとほぼ戻ってこない。
放置時間の比例とともに盗難リスクは高くなるので、目の届くところに置くのが基本だ。
また、施錠は地球ロック(動かせない物とフレームをつなげるロック)をしよう。スポーツバイクは軽量なため、そうしないと「ひょい」と担いで持っていかれてしまうからだ。
なお、カップルや複数人でサイクリングする最大のメリットは、外出先のちょっとした駐輪で「見張りを置ける」というもの。正直なところ、これが最強の防犯対策。
あとは、地球ロックが不可能な場所でも、自転車同士を連結して複数施錠できるというのもある。
日焼け止め(アイウェア)
日焼けしたくない!という女性は多いだろう。汗をかくので、ウォータープルーフ型の日焼け止めを持っていこう。
アイウェア(スポーツ用サングラス)があると、目を紫外線から守ってくれるし、砂や埃も防げるのでかなりおすすめ。
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顔は絶対に焼きたくない!という人はフェイスカバーの導入を検討してもいいかもしれない。アイウェアをしてフェイスカバーをすると完全に怪しい人になるので、コンビニによってはそのままの格好では入れないこともあるのでそこだけ注意!
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日焼け止めだけではどうしようもないところがあるので、私もこれ導入するかどうか本気で迷っている…。
自転車用品はどこで買えばいい?
自転車用品を一気に揃えるなら、スポーツ自転車大型店y's road がおすすめ。
パーツもグッズもウェアも基本何でもある。
特に御茶ノ水店はレディース館があり、ウェアが豊富。オシャレなウェアブランドの取り揃えも充実している。
着るものはできるだけ可愛いのがいい、オシャレなのがいい、というなら値段を気にせず見た目で選ぼう(モチベーションに関わる)。
むしろそれ以外の店舗だと女性向けの品揃えが少なく、デザインもほぼ壊滅的といってもいい。
なお、自転車用品はネット通販だと逆に店舗より高い場合や偽物があるのでここも注意。
以上が個人的に初心者サイクリングがそろえておくといいと思うもの。
あとは乗る目的や距離、場所、各人それぞれで絶対譲れないポイントなどで変わってくる。
初めて走るサイクリングの距離は?
走行距離に関しては、これも個人の見解だがクロスバイクで初サイクリングならマックス60km前後が比較的安心して走れる距離かなーと思う。
ロードバイクのほうが長距離走行に向いているのでもっと走れるとは思うが、距離が伸びる分だけトラブル(パンク、体の痛みなど)に遭遇する機会も増えると考えてほいたほうがよいかも。
安全に冒険するなら、30、50、60、80…と徐々に距離を伸ばしていくのがよいと思う。
なお、私はロードバイク納車2日目に140km連れて行かれて死んだ。ドラクエでいうと、初めての冒険(Lv1)でいきなりカンダタと戦わされた感じ。
たくさん書いてしまったし、ステータスの説明も思ったよりわかりにくくなってしまったw
ともかく、自転車は消費カロリーも高く、体の負荷が少ないため他のスポーツより長時間できる。
何より優秀な移動ツールでもあるので「あの美味しいと評判のカフェを目指して、ケーキ2個食べよう🍰」というモチベーションで走るのも楽しいはずだ。
ちなみにケーキ2個分のカロリー約700kcalは50〜60kmのライドであっさりペイできる。
※ダイエット中でもサイクリング前はご飯を食べてHPを満タンにしといてね。
今回はあえて入れなかったが、よりRPG感やMMORPGっぽさを楽しみたいなら、サイクルコンピューターを導入して、自分の走行距離やスピード、消費カロリーやケイデンス(ペダルの回転数)を計測して「経験値」を可視化するのも楽しいだろう。
自分なりの楽しみ方が見つかった時、その目的に合わせてまた欲しいものも増えてくる。
サイクリングの楽しさは無限!楽しいサイクリングライフをぜひ見つけてね!
自転車旅2日目!森林限界の絶景「渋峠」で肉体の限界に挑んで散る
GWのロードバイクでの旅2日目は、いよいよ本命の白根山「渋峠」に。 宿からスタートして草津を経由して登る87km、獲得標高1800mのコースだ。
1日目のレポートこちら。
ロードで絶景「渋峠」を目指せ!自転車旅1日目「碓氷峠〜北軽井沢」 - ロードバイク辛みのデスロード
吾妻線まではひたすら20kmほどロマンチック街道を下る。
目前にはまたまた浅間山が。相変わらず景色はよい。
こちら側のルートはまだロマンチック感があるな☺
草津までがすでにハードなんだが…!
下り終えたら、次は目的地の「渋峠」まではひたすらずーーーーっと登りである。
まずは草津まで…と長野原からさらに北へ続くロマンチック街道を登る。
まじで10%勾配の看板やめて。
ロマンチック街道…こんなとこでもおま…許せない…。
箱根の後半並みのきつい坂がひたすら続く。
そして暑い。標高が高い分、太陽との距離が近い。
途中コンビニでたまらず休憩。振り返ると、浅間山から煙が出ていた。
暑い…頭がヒートアップしそうだ。腕がしびれてきて、本格的にヤバさを感じ始めた。
あまりの暑さにたまらず水をかぶる。
「夏のローディーは水をかぶる」とは聞いていたが、まさか自分がこれをやる日が来るとは…。
このコンビニで塩分補給(梅干し)をするが、あまりにグロッキーになりすぎていて他に何も食べられなかった。
ここでの補給ロスが後半戦にもろに響いてしまうとはこのときは思ってもみなかった。
ツライ…。
「渋峠」へのモチベーションがなければここでリタイアしていたかもしれない。
前日に続いてロマンチック街道のやつめ、許せない…。
非日常感半端ない、渋峠の絶景区間
草津を越えたあたりから、ようやく勾配がマシになり、気温も下がってきた。
暑さ地獄からは解放される。
みちみちと登っていくと岩石がむきだしになった「殺生河原」が見えてきた。
「渋峠始まったな!!!」
「渋峠始まったし、臭い!硫黄が臭い!!!」
火山ガスが吹き出す地域一体は「駐車禁止」区域となっている。
うかうかしてると有酸素運動をしている我々は河原に殺生されてしまう。
きたきた、これが「渋峠」だ。
絶景すぎる異世界ゾーンに入ってきた。
ここは本当に日本なのか。
どこを見ても絶景しかない。
絶景すぎて、自分がここを走っている実感が持てないくらいだ。
標高が高くなるにつれて、木がどんどん減っていく。
そして雲が近い。
これが森林限界というやつか。
森林も限界だが、自分の肉体も限界を感じ始めている。
「ゆるやか」と評されることの多い「渋峠」だが、いわゆる激坂がないだけで、長い九十九折が延々と続く。
東京近郊の山とは比べ物にならないスケールだ。
あまりに広いゆえに視覚誤認を起こし、まっすぐ続く道が坂道に見えない。
しかし、ガーミンの勾配は8〜9%を叩き出していて実際はしっかり坂道。
これが想像以上の速さで体内の糖分を消耗していく。補給食のゼリーを食べながらがんばって踏む。ゼリーの糖分が異様にうまい。
途中でK氏には先に進んでもらうことに。
そして補給食が完全になくなった時にそれは起こった。
まさかのハンガーノック
ほぼ気力だけで登ってきたが、とうとう力が入らなくなってペダルを踏めなくなってしまった。意識も朦朧として立つこともできない。
ハンガーノックだ…。
周りの景色からみて山頂は近いはずだが、身体がまったく動かないし補給食ももうない。体の芯から力がふわーっと抜けていく。
オワタ…。
「お腹がすいて力がでなぃ…」
こんな状況なのにアンパンマンのかばおくんのセリフが頭の中をグルグルして離れない。
今すぐアンパンマンをよこしてほしい。
と、ここで一旦山頂まで登ったK氏が渋峠ホテルで買ったパンを片手に戻ってきた。
なんだこのベストタイミング。
「途中のペース配分から補給食がなくなるんじゃないかと思って戻ってきました。さぁ、かばおくん、パンだよ。お食べ。チーズパンしかなかったけど」
「あ…あんぱんまん…ではなくてチーズぱん…いただきます」
これまで狂ってるとか散々酷いことを言ってきてすまんかった。
今日から君はアンパンマンだよ。
横風で自転車倒れるし、私も倒れてる。
倒れながらパンを2個食べる。
「フラグを…またしても碓氷峠でのフラグを回収してしまった…。ブログの神が、デスライドの神が降りて来た…。褒めてほしい」
「ほんまどんだけコンテンツ性高いんだよ。それはいいから麦茶を飲むんだ」
身体が動くまで横たわりながら写真を撮っている姿を撮られる。
周囲は相変わらず絶景だが立てないから自分の自転車を撮った。
「あと2〜3kmで渋峠ホテルですが、無理そうなら戻りますか」
「ヤダー😫 ここまで来たなら最後まで登りたい。押してでも登る!」
と、自転車にまたがるも全く踏めず、一瞬で心拍が160まで上がってしまったため、本当に押して登った。
すれ違う下りのローディーたちに「頑張れ」「頑張れ!!」と声をかけられる。
うれしいけど公開処刑のようで恥ずかしいwww
雪の回廊きた!
ついにきた。渋峠名物の雪の回廊。
これこれ、ここで写真を撮りたかったんだ。
目的の1つを達成した…。うれしい。
渋峠ホテル到着
ほどなく群馬と長野の県境にある渋峠ホテルに到着。
はい、今から長野入りまーす🤗
飯を、飯をくれーーーー!
と食堂に駆け込むもすでに食堂の時間が終わっていた。悲しいwwww
再びパンと売店のお菓子をもりもりと食って帰りの糖分を補給する。コーラもガブガブ飲む。
さて、看板犬のインディーくんとマーカスくんをモフモフするぞ。
ベンチに座ると、 2匹ともぴっとりくっついてきてくれる。可愛いすぎじゃない?
お腹までみせちゃって、こいつー。
少し戻って、日本一標高の高い国道で記念撮影。
押しながら登っていたが、さすがに恥ずかしかったのでこの周辺だけチャリに乗ったww
証明書も購入!これで渋峠のすべてのミッションをクリア。
あとは来た道をひたすら下るダウンヒルのみ。
草津温泉で足湯に入るぞ!
旅の最後の観光は草津温泉。
湯畑で足湯に入る。
泉温が高いのと足の疲労がピークなのとで「あおおおうブゥゥ」と変な声が漏れた。
ふぅ、マジで宿泊したいwwww
箱根の時もそうだったが、有名な温泉街にきたのに温泉に入れないで山登るとかどんだけマゾい趣味なんだ。
長野原草津駅から帰還
田舎すぎて街灯がなくひたすら怖い。
ようやく駅に到着するが、無人駅で人の気配が皆無。
サイレントヒルかな?
終電が20時半だ。
電車貸し切り状態。
今がGW後半とは信じられないが、あまりにも田舎すぎて交通手段がないせいだろうな。きっとみんな車で移動しているんだろう。
自転車なら煩わしい渋滞とも無縁だよ。
ただし、エンジンもガソリンも自分の肉体だから補給はしっかりやろうな(学び)。
「渋峠」、過去最高に過酷だったが、新たなる世界を知ってしまった。
いい大人になると、良くも悪くも賢く生きることを知り、限界を突破しづらくなる。
そのぶん、新しいものとの接触機会も減る気がする。
ロードバイクは、今までの自分の知っている価値観をあっさり越えるきっかけを作ってくれる秀逸なツールだ。
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東京戻った後、表参道ヒルズに立ち寄ったのだが、この建物の構造が「渋峠」に見えて軽く動悸がした。
しばらく長いつづら折りはノーサンキューだよ!
ロードで絶景「渋峠」を目指せ!自転車旅1日目「碓氷峠〜北軽井沢」
GW直前、仕事にかまけてて何も予定がなかった。大型連休こそ自転車で特別なことをしなければ…ブログのネタがない。
K氏は自転車で信州方面を5日間旅して回り、最後に絶景スポットで有名な「渋峠」に行く予定らしい。
「渋峠」は私も行ってみたい。
近くには草津温泉もあり、2日かけるなら軽井沢もいけそうだ。GWの小旅行として丁度良さそう。ということで、後半に合流することとなった。
K氏は獲得標高9000(箱根9回分)らしい。いろんな意味で狂っている。
観光地は現地の交通の待ち時間や路線を調べるのが何気にだるいが、自転車さえあれば、いつでも好きな時に100kmくらいなら移動できてしまう。
移動手段としても優秀な自転車は、異色なスポーツだ。
1日目のルートは横川駅〜碓氷峠を登り、軽井沢で遊び、北軽井沢のペンションを目指すゆるっと観光コースで決まり。
4日早朝、東京を出発して新幹線に飛び乗る。
さすがに隅っこ席はとれなかったが、余裕で座れてしまう。大型連休の信州方面は実は穴場なのでは。
横川駅から碓氷峠の「めがね橋」を目指す
高崎駅でK氏と合流して横川駅でちゃきちゃきっとチャリを組み立てる。同じようなローディーも何人か下車。
みんな碓氷峠を目指すのだろうか。
いつもと違う景色だ! あの峠を越えると「軽井沢」か。
「気持ちいいーーーーー!」
「最高ーーーーーーーー!」
広い道、広い空、何もかも東京とは違う。走り始めからテンションが上がりまくる。
新緑の季節始まってた。群馬の緑は色が鮮やかだなー。
太陽が出ていると暑いが、風は冷たくて気持ちがいい。
碓氷峠は勾配もゆるやかで走りやすい。素晴らしい峠だ。
調子にのったわい、フラグを立てる
心配していた碓氷峠も余裕そうだ。都民の森、箱根を制覇したてのわいは完全に調子にのっていた。
「ブログのテーマが"デスライド"なのに、最近坂登れるようになってきたし、デスライドのネタがなくなってきたんだよね〜」
「ほほう」
「もはやK氏が面白いことでも言ってくれないと、ネタにならないよ。さあ、面白い発言をしておくれ!」
「無茶振りやめろ。それならより過酷な山を目指すしかないのでは」
この発言が後々完全なるフラグになるとは思っていなかった。
おお、めがね橋が見えてきた!
「碓氷峠はじまったな!!!」
「でかっ!」
映画「風立ちぬ」の劇中でも登場するこの橋は、日本最大の煉瓦アーチ橋らしく、使われたレンガの数は200万個。かつては鉄道が通っていたらしいが、今は遊歩道として整備されている。
下から散策している人が見えるのもなかなか風情がある。
いきなり最高のロマンを味わってしまった…。
最高の旅の予感しかしないぞ!
「風立ちぬ」聖地巡礼、軽井沢へ
さくっと碓氷峠を越えると長野の看板が見えてくる。下るとすぐに軽井沢だ。
この道は「風立ちぬ」で菜穂子が屋外で療養していたモデルとなったサナトリウムレーン。
軽井沢はあちこちにオシャレな別荘があり格差を感じる。
1894年創業「万平ホテル」
続いては、室生犀星や堀辰雄、三島由紀夫など有名な文豪やジョン・レノンも過ごしたと言う「万平ホテル」。
「風立ちぬ」の二郎と菜穂子が出会った場所のモデルになったとも言われているが、なんとも上品で格調高い雰囲気。
派手なサイクルウェアでいるのが相当場違い。
は〜こんなところに泊まってみたい。
別荘にもホテルにも止まれない庶民の我々は「会議は踊る(Das gibt's nur einmal)」を口ずさむことしかできない。帰ったら「風立ちぬ」を見よう。
軽井沢避暑地発祥の地「ショー記念礼拝堂」
軽井沢別荘第1号の「ショー記念館」と礼拝堂。
礼拝堂は神聖な気持ちで入るようにという案内があり、写真が撮りたいだけの我々の心は邪な気がして中に入れなかった…。
代わりに、礼拝堂の奥にある別荘を見学。
有名ソーセージ店「腸詰屋」でホットドッグ
次は、軽井沢中心地まで下って軽く腹ごしらえ。
ハムやソーセージを販売している「腸詰屋」ではパンからはみ出すほど長ーいソーセージが食べられる。
K氏に席をとってもらい、私がホットドッグを受け取ったのだが、セルフでかけるケチャップがうまくでなくて血飛沫がかかったような見た目にw
「うまいが、見た目が完全にホラー」
「すまない、死霊のはらわたみたいになってしまった」
味の良さが写真からまったく伝わらないが、パリッ、っと皮が弾けた瞬間にジュワッと肉汁が広がる、これぞソーセージのうまさ!といった感じだった。ソーセージ大好き!
店内ではサラミやハムの試食もできるぞ。
知っているかL。ローディーはお土産が買えない。通販しようね。
- ジャンル:デリカテッセン
- 住所: 北佐久郡軽井沢町軽井沢565
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- (写真提供:slm-mtu)
デザートは「ミカドコーヒー」のモカソフト
人気店「ミカド珈琲」は常に行列が。
モカソフトうまー。
https://tabelog.com/nagano/A2003/A200301/20000177/
まさかの刺客「ロマンチック街道」でフラグを回収する
一通り軽井沢を堪能して、向かうのは30kmほど北にある北軽井沢、嬬恋の宿。
「ロマンチック街道」を北上するだけなのだが、何か様子がおかしい。
ガッツリ坂道だ。坂道というか山道や!
名前からオシャレな散策道を想像していたが、全くそんな気配がない。
しかも路面も悪くて車も多いし、勾配もきつい。そして暑い!!!
「……」
「……普通にきついっすね」
「………つらい」
「あ、見てみて!勾配10%の看板だよ^^」
「……本当につらい」
「15%の看板だ」
「呼吸が苦しい。右の肺が痛いwwww」
酸素が薄いせいかわからんけど、胸の奥が痛くすぐったいような感じが。
そういえば横川の時点で標高差からくる耳鳴りがしていた。標高はすでに1000mはある。
なんだよこれ、つらすぎんよ。
右肺をおさえながらフラフラと登る。
「碓氷峠で立てたフラグをこんなところで回収してしまうとは、さすがですよ。ブログのネタができて良かったですね」
「ロマンチック街道」ノーマークだった。北軽井沢の刺客。
勾配も長さも箱根くらいのつらさがあった…許せない…ロマンチックはどこにあるんや。
つらさしかないやないか…。
登りきったあたりで絶景浅間山の展望があったから許した。
いややっぱり許せない…ロマンチック街道め。
よく考えると浅間山のふもとなんだから山道があって当然だよなぁ。
「浅間牧場」で浅間牛のステーキ!
ロマンチック街道で不意打ちをくらい、心身ともに深いダメージを受けてしまい予定より遅いランチ。
皿からはみ出るでっかい牛ステーキでたんぱく質をがっつり補給!
牧場内にはアルパカがいるらしい。アルパカみたい!
不思議生物アルパカ、どう扱っていいのかわからない。
こっちみんなショット。
北軽井沢はまだ春が来ていない
ロマンチック街道を抜けてようやく下りへ。嬬恋の別荘地に入るが、ここもアップダウンがなかなか激しい道であった。
正直もう坂はのぼりたくないよ。
16時頃、ようやく本日泊まるペンション「コスモス」に到着。
横川の新緑とうってかわって、こちらはまだ冬景色。雪も少し残っている。
桜がようやくつぼみをつけ始めたのだとか。
老夫婦が経営しているアットホームな宿だ。
夜と早朝は冷え込むのでストーブがついている。
近くの公共温泉で風呂と洗濯を済ませ、明日の渋峠に備えてそっこー寝た。
2日目朝。
ここの朝食は素朴な家庭料理といった感じだが、とにかく素材が何もかもうまい。
野菜が全部シャキシャキ。つけあわせのクレソンが新鮮な風味で超うまかった…。
パンにつけるブルーベリージャムはご婦人の手作りらしく、当たり前だが人工的な甘味料の味が一切しない。ブルーベリーの香りと甘さがぎゅっと詰まっている。
あまりにもうますぎてパンを2枚分食べてしまった。
出発時は、忙しいにもかかわらず「自転車できたの!?すごいわね!気をつけてね」
と玄関まで見送ってもらった。ぬくもりてぃ。
2日目に続く