落車したけどRaphaのジャケットが無傷だった
前回の尾根幹で登り坂急ブレーキ落車。
ビンディング練習以外で事故的な落車は始めてだった。いつかやるだろうなーとは思っていても、本当に落車するとやはり安全面でもっと気をつけねばという気持ちになる。
何故落車したのか
落車の原因は、坂道でダンシングしてる時にホルダーに入れてた輪行袋が落ちてフレームとタイヤの間に挟まり、立った状態で急ブレーキ状態になったからでした。
— 中川苦行 (@yura3x3x3) 2017年1月29日
そのまま前転して落車。
ヤバいと思った時には身体が宙に舞ってた。うつ伏せで地面に腹から着地。ハンドルだか自分の腕でみぞおちを強打したため意識はあるけど息ができない、動けない状態に…。早く自転車どけないと、と思っていても息できなくて動けなかった。車から夫婦が降りてきて助けてくれた。
— 中川苦行 (@yura3x3x3) 2017年1月29日
こんな感じで、顔から落ちなくて良かった。
あと登りで良かった。
下りだと4倍の速度は出ていただろうし、そこから前転落車とか考えたらぞっとする。
時速12kmくらいだったと思う。脚力もなくてよかったな…!
大きな怪我はなし
顎を軽く擦りむいでいた。右膝を打った形跡があり痛かったが、落車直後はよく分からず。
帰宅してから服を脱いで確かめると、膝打撲と擦り傷少々、あと右手首も少し擦りむいでいた。
夜めちゃ腫れたら病院行こうと思っていたけど、青あざ程度で済み日常生活には支障のない程度。
Raphaのおかげで無傷?
で、落車直後に自分の身体の次に気になったのは自転車。こちらも一応大丈夫っぽいが後日ショップにメンテにだすとして、おろしたてのRaphaのジャケット!
手袋は少し破けているし、さすがにどこかほつれているだろうなーと思っていた。
帰宅して、ジャケットをひっくり返して見てみたが、なんと無傷!
多少傷が入ったり白く擦れたあとくらいはあるかも?と調べたが、ほぼ変化なし。新品とほとんど変わらない状態だった。
Rapha…スゲーーー!
オシャレなだけでなく、強い。
このジャケットのおかげで打撲程度で済んだのかも。
もうこれから全身Raphaるわ。お布施、する。
装備は大事だ!
輪行袋も新調
モンベルリンコウバッグを購入。
今回落下したオーストリッジはホルダーケースにかちっとハマる大きさまで畳むのが難しいため、よりコンパクトなものに変更した。
今回、偶然1人で走っていて後ろにロードバイクもいなくて、巻き込み事故にならなかったのは救いかもしれない。
輪行するとつい時間を気にして急いで準備して走り始めてしまうが、事前点検はちゃんとしとかないといけないな、と思った一件だった。
高価なロードバイク試乗で軽量化に目覚めてダイエットをした結果
「1g軽量ごとに1万円」とも言われるロードバイクの世界。レースに出るわけでもないし、ホビーレーサー初心者が数gにそんなにお金をかけるとか^^;…と思っていた。
ScottのエアロロードFoil20に試乗するまでは。
7.4kgのScott Foil20の加速感がやばすぎた
弱ペダ今泉くんが乗ってるScottは軽量の技術で有名なメーカー。1月上旬その試乗会があるということで強風の中荒川彩湖公園に。
今まで自分のバイクよりも良いグレードのものに乗ったことがなく、いいバイクは一体どんなに違うのかとワクワクしていた。
会場で受付をすませ、サイズの合うこのロードの試乗順を待つ。
で、走った感想はといえば、走り始めがとにかく軽い。加速も異様に早い。踏んだ力がダイレクトにスピードに変わり、脳内物質がガンガンでて「もっと、もっと!」と踏みたくなる。
速く走れるというのがロードバイクの魅力だが、加速感、疾走感が今のバイクよりも段違いだ(こう書くとちょっと悲しいw)。
さらに、電動コンポでギアチェンジにもストレスがない。
追い風というのもあり、これまで出したことのないスピードで彩湖を走り抜ける。戻りの道は向かい風だったが、向かい風の辛さも軽減されている。
「これは…やばい世界を知ってしまった…」
「軽いとこんなに違うのか…」
今のバイクが8.5kgで試乗車とは約1kgほど差がある。(軽量以外にも性能差はあるだろうが、正直よくわかんない。)
1kg軽量化するとなると、ホイールを変えるのが一番だろう。
しかしこのホイールは軽くなればなるほど高価になり、1kg軽量となるともう1台割といいロードバイクが買えてしまう。
自転車を軽量化させるには重課金が必要だ。
ホイールを買えないなら減量すればいいじゃない
多くのローディーが通るこの道に自分も来てしまった。1kgの軽量にお金はかけられないが、自分の脂肪ならたっぷり余っている。これを落とさない手はない。
目標体重と減量条件
ロードバイクの適正体重は
身長-110=適正体重
だという。
今の体重だとあと5kg減らす必要がある。これが目標でよかろう。
あくまでも目的は「ロードバイクで速く気持ちよく走る」こと。なので
1. 筋肉はできるだけ落とさない(タンパク質は積極的にとる)
2. 1ヶ月で2kgまで(一気に落とさない)
3. 無理・我慢しない。緩くやる(1ヶ月で-0.1kgでもよしとする)。
結論言うと、現時点で1ヶ月で2kgの減量までいった。
出足好調。
カロリー管理だけやった
何をやったかというと、基本のこれだけ。
(基礎代謝の消費カロリー)+(運動の消費カロリー)〉摂取カロリー
自分の基礎代謝カロリーはだいたい1200〜1300くらいなので、食事は毎食摂るごとに
「これが600kcalだから、あと残りは600kcalくらいで収支あうな」
みたいな感じ。
筋肉が落ちてしまっては元も子もないので「サラダだけ」とかそういうこともやらない。肉や魚などタンパク質は積極的にとる。
昼は基本好きなものを食べても600〜700kcalくらい。
朝をバナナ1本で約100kcal、あとは夜の炭水化物を少なめにすればだいたい400〜500kcalにおさまり、
100(朝)+650とする(昼)+夜450(夜)=1200kcal
でセーフ。
なんてことはない、ダイエットで良くある話の基本的なことをやっただけだ。
私は自転車は基本週末しか乗らないので、平日の運動はほぼなし。できてたまに片道7kmの自転車通勤だけ。
管理ツールはGARMINとvivosmart
はい、自転車乗りの特権(でもない)。管理ツールはサイクルコンピューターを使った。
GARMIN(サイクルコンピューター)を買ったときに、心拍をとるためにvivosmartも購入していたので、これを使わない手はない。
vivosmartがあると1日の消費カロリー(基礎代謝)がいくらか分かる上、徒歩や階段での消費カロリーも計算してくれる。もちろんGARMINがあれば自転車での消費カロリーも出してくれる。
この2つのデバイスをGARMINアプリと同期すると、それぞれの消費カロリーをまとめて反映してくれるのだ(上書きしあわない。優秀)。
忙しくて社内でバタバタしてた日。
穏やかな日。普通にしててもこれくらいはカロリー消費する。
自転車で遊んだ日。
別アプリで食事内容を3食入れるとより精度が高い管理も可能だが(これもGARMINと同期してくれる)、さすがにめんどくさいのでそこまではやらない。
1日で収支が合えば理想だが、結果的に1ヶ月で収支があいさえすればよい。
なので、多少体重が戻っても気にしない。どうせ水分量の違いが大半だろうし。
こう考えると
「今日は少し夜多めでもいいな」とか
「今日は焼肉食ったけど、オーバー分は数日に分けてペイすればよし」
「週末50km走ればよか」
と精神的な余裕がかなり生まれる。
ロードバイクは1日で1000kcal以上のカロリーが消費できるし、消費手段を持っているとその分食事がご褒美になる。
何より走った後の飯のうまさは異常。
ジワジワ。
体重もグラフ化してくれる。
実際、肉体を軽量化して変わったのか?
筋肉は落とさない(落としたくない)とはいえ、体脂肪計を持っているわけでもないので筋肉量は実際のところ分からない。
「減量で体力が落ちて走れない」というのが何より最悪で、これだと減量の意味がまったくなくなる。
ロードバイクで楽しく気持ちよく走れることが何よりの目的だし。
減量の成果はロードに乗って試すしかない
では、2kg軽量化した肉体で実走してみよう。
体力測定と軽量化の効果を実感しやすいとしたらやはり坂だろう。
ということで、ローディーのトレーニングコースで有名なアップダウンのある尾根幹に初挑戦だ!
いきなり長〜い坂が。
最高に2つの長い坂を登った後もいくつもいくつ「はいきましたー」てな感じで飽きるほど坂のお代わりがくる。坂のわんこ蕎麦である。
斜度がきついと相変わらず辛くはあるが、意外と登れてるような?前よりも辛くないような?余裕があるような?
よーし、ここは講習会で習ったダンシングも織り交ぜて坂でアタックでも…
…
………
……………。
落車しました。
ただ、これは肉体のせいではなく、輪行袋が落下してタイヤに挟まってしまったのが理由。安全点検を怠っていた。
車に乗ってたご夫婦や近くのローディーに助けてもらった。大怪我ではなかったものの強めの打撲をしたので大事をとって10kmの走行でリタイヤ。
軽量化の恩恵、よくわかんなかったわ!!!
目標体重までひとまず続けてみるかー\(^^)/
輪行で紐がほどけにくい結び方を教わった
リンケージサイクリングのヒルクライム講習の後、輪行で帰る人がいたため講師の田代さんが輪行のための紐の結び方を実演してくれた。
私自身輪行はyoutubeで適当に見繕ってやり方を覚え、あとは実演で慣らしただけなので毎回まとまりの仕上がりが違う。
うまくできないと、肩ひもが短すぎたり、運んでいる振動で紐がゆるんだりとなんともお粗末な仕上がりになってしまう。
紐のゆるみはパーツの破損にも影響するので何とかならないかなーと思っていたところであった。
緩まないコツはフレームに紐を一回転させること
フレームとタイヤをぐるっと巻いて結ぶのではなく、フレームに一回巻きつけてから全体を結ぶ。
これを三ヶ所全部同じように結ぶ。
実際に試してみたが、固定力が段違いだった。全然ガチャガチャしない。
最近は付属の紐を結ぶのもめんどくさくなったのでマジックテープも購入。
あとエンド金具を持ち歩くのが本当にストレスになってきたので、エンド金具不要のモンベルコンパクトリンコウバッグが欲しい。
[モンベル] mont-bell コンパクトリンコウバッグ 1130424 GRPH (GRPH)
- 出版社/メーカー: mont-bell(モンベル)
- メディア: ウェア&シューズ
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ちなみに今年はサイパンでサイクリングを予定しているので、飛行機用の輪行袋も欲しい。飛行機用はさすがに普段ので代わりがきかないので買うだろう。
輪行袋なんて1つあれば十分と思っていたのに3つ持つことになるとは…。
ロードバイク用品が一通りそろうことはないのか。
元オリンピック代表選手のヒルクライム講習に行ったらすごく良かった話
今年はブルベや富士ヒルクライムにも出たいので、苦手な坂をどうにか克服したい。
あれこれとヒルクライムに関する情報を仕入れていたところ「リンケージサイクリング」というクラブの講習会情報を発見した。
大人はな、金で何とかするもんなんやで。趣味に関しては特にな。
もはや自転車に関しては財布の紐がゆるゆるどころかガバガバになっている私はそのまま申し込みボタンをポチった。
自転車を預けると、少しネジの締まりが弱かったためそのまま整備もしてくれた。
中は自転車やヘルメットなど装備がずらっと並んでいて、一見すると自転車屋のようだ。
あの人が講師かなぁ、と細身の男性を見ると、壁にこんなものが。
えっ!
なんと今日の講師は元オリンピック代表の田代恭崇さんだった。日本選手権2連覇。その他経歴も輝かしいものじゃないか。
何も調べずに来ただけだが、超ラッキーすぎる。勢いは大事や。
まずは座学
基本的な交通マナーの説明のあと、ヒルクライムのコツについて解説がはじまる。
・ペダリングは重力を味方につける
・重心に対して足はまっすぐに(膝の角度は110度)
・サドルのちょっと前に座る
・左右ペダルに均等に体重を乗せる
・重力を落とす足に対して、逆の足は重さをかけないように腿をあげる。
などなど、本当に基本のことだけど、目の前の固定ローラーに乗って実演もしてくれると、とてもわかりやすい。
登りはペース配分が大事ということで、心拍をもとに説明をしてくれた。
・高強度(最大心拍90%以上):もって3分
・中強度(最大心拍80〜90%):1時間もつ
・低強度(最大心拍60〜80%):7〜8時間もつ
ヒルクライムの大会だと、だいたい20kmくらいで一般人だと90〜120分かかる。
登りきるためにはこの3つのゾーンと斜度のバランスを考えうまく織り交ぜながら走るのだと。
ちなみに、有効な練習方法としては
「中強度の心拍で1時間坂を登る」のが良いが、近くに長い坂がない場合は、中強度の心拍20分x3セットとかでもいいらしい。
さらっと説明してくれて、一見「フムフム」って感じだけど
「(限界値まで練習…)」
と密かに思っていた。
実走でトレーニング
ダンシング、心拍の説明もしてくれた後で、60kmの実走に。
メニューは20km先の河川敷でフォームトレーニング。
まずはペダルの上でバランスをとる練習を。
・1::走りながら左右の足を並行にして立つ
・2:左右の足を並行にしたまま重心を前後に移す
・3:片足を落としたまま、重心を逆に方向に移す(巻島のヒルクライムをゆっくりにした形のもの)
デスライドで尻の痛みを軽減するために1はかなりやっていたので余裕だった。
2、3は意識してやったことがなかったので少し難しかったが、走りながら田代さんにフォームの指摘をいただき、2、3回でそれっぽくできるように。
2は急ブレーキで前につんのめらない(転倒しない)ためのテクニック。田代さんがお手本で実演してくれたが、自転車をほぼ静止させていても重心の移動だけでバランスがとれてこけることはない。
自分がやると間違いなくこけるな!
「のりりん」でおいちゃんがやっていた静止した自転車の上に乗り続けるテクニックはこれのことだったのか。
田代さんのチャリはもちろんアンカー。
ヒルクライム実走は大磯公園で
斜度5%程度のゆるやかな坂でシッティングとダンシングの実演をしながらフォームを見てもらう。
「頭の上で引っ張られるように重心を意識して」
「手の力を抜いて、もっと前かがみに」
「引っ張られるように」というのがとにかく走りながらイメージがつきやすい。これまでは座る位置がおかしいのかな?とか太ももの力のかけかたがおかしいのかな?と部分的にしか考えることができなかったが、効率よくペダリングに力をかけるための重心探しがしやすいのだ。
それぞれ3セットずつ実走した後で、公園の坂を登りきる。最後に斜度15%程度の坂50mと聞いていたが、50mならなんとか登れるはず…。
参加者は自分含めて4人だったが、うちひとりの寡黙な男性は走りかたや装備が見るからに中級者だった。
残り2人は私とあまりかわらない初級者っぽいが、他の2人よりも過去のデスライドのおかげか思いのほか登れてしまっている。
斜度8%くらいの坂にさしかかり、まだシッティングでいけはするが呼吸が苦しくなってきた。私は列の2番目だったが、1番前の人が「先にいってください」というので、抜いて先頭に。
一番後ろにいた男性もすぐに全員抜いて隣に並んだ。
男性「余裕そうに走っていますね」
「よ…余裕では…ないです…ハァハァ(余裕なのはあなただよ!)」
そういってススーとダンシングで軽やかに登っていった。
講習で「足がいっぱいになる前にダンシングを」と教わっていたが、ダンシングに入るのが1テンポ遅く、最後は我慢だけで登りきる。
まだギアがあるとおもってたら無かった、といういつものパターンだこれ。ギアコントロールが下手すぎんよ!
田代さん「お!余裕でしたね!!結構登れるじゃないですか!」
余裕じゃないよおおおおお!
その後は、イートインのあるコンビニで軽く昼食をとって、スタート地点のリンケージサイクリングのクラブまで走って戻る。
食事中、男性から「心拍が上がりすぎてしまうのは、余計な筋肉を使っていて筋肉の酸素消費が大きくなりすぎているから」とアドバイスをもらった。
というかあなたはなぜこの講習にいるんだ…!講習受けるほどのレベルではないのでは…!と思っていたが「プロにフォームを見てもらいたかった」ということだった。
帰りは湘南の海岸で記念撮影など。
座学も実走もとてもよかったが、集団走行が初めてだったのも新鮮だった。一人で走るよりもトラックが避けてくれるのはありがたい…。
この日教わったのはあくまでも「コツ」であって、練習しないとはやり登れるようにはならない。
模索しながら走りかたを探すのももちろん楽しいが、私のように走れる時間があまりとれず、早く上達したいならこういう講習をうけるのはすごくいいと思う。
自転車は個人のスポーツだし、私はサイクリング仲間がK氏しかいないので客観的に自分の走りを見てもらうきっかけというのはほとんどない。
もうちょっと上達して、課題や壁を突破したくなったらまた講習に参加したいな。
リンケージサイクリングHP:LINKAGE CYCLING
しまなみ海道レンタサイクルで走破〜レベル違いのルートで予定外の峠を登った話
2016年末、四国香川の実家に帰省する予定を組んでいた。実家は限界集落間近のくそ田舎。
とにかく暇だし、食うか寝るくらいしかすることがない。せっかくデスライドで腰回りの肉を落としたのにプルプルしてきた。これは大変まずい。
そうだ、自転車がないなら借りればいいじゃない。
しかも、四国には「しまなみ海道」という聖地があるぞ。
いつかは行ってみたいと思っていたしまなみだが、実家から電車で90分ほどだし、いけなくはない。
そして、今治には GIANTストアがある。ここなら確実にロードバイクを借りられる。
帰りはそのまま尾道から電車をのりついで新幹線で東京に帰ればよい。実家の荷物は後で送り返してもらおう。そうして、サイクルウェアと軽装備だけ持って実家に帰省したのだった。
今治GIANTストアでGIANT DEFY3(アルミ)をレンタル
2017年1月4日。実家から電車で90分、今治駅に到着。
駅に隣接されているGIANTストアに早速飛び込んだ。
実は今の愛車以外のロードに乗ったことがないので、別の機体はどんなものかとても興味があった。距離は77kmくらいだしアルミでよかろう。
受付をすませ、身長を伝えると早速車体を用意してくれた。
お値段は本体5000円に乗り捨て価格3000円の計8000円。
軽くサドルの高さだけ合わせて、鍵とパンク交換チューブ、ヘルメット、地図、そしていざという時のためのレスキューポイントをまとめた紙をもらう。
店員「トラブル呼び出しレスキューっていうのもあるのですが、今日(1月4日)はたぶんやってないと思います。
トラブルがあったら、レスキューポイントまで持っていくか、もしくはリタイアの場合サイクルタクシーっていうのを呼んで実費で帰ってもらうことになります」
リタイアしても足があるとは素晴らしいなーさすが聖地!
とデスライドを重ねてきた身からしたら思うけど、これ普通の人だとメカトラブルあったら終わりやん…。
まあいいか。
初心者らしく初心者コースを走ることに
サイクリングコースはいくつかあり、初めてなら初心者コースがいいとおすすめされた。
店員「外周コースは、道の方角がわからなくなったりするので、初めてなら避けた方が無難です。あとアップダウンもあるのでフラットペダルだとしんどいですね」
なるほど。今回は大人しく初心者コースでいくか。
初心者コースの道には全部サイクリングコースのブルーラインがひいてあるし、4つの島には全部道の駅があって休憩スポットも豊富。
コンビニで1つだけウィダーインゼリーを買い、出発した。
それにしても暖かい…というか暑い。1月なのに暑い!来島大橋までの登りですでに汗だくになる。
これ、下手すると熱中症になるわww
最初の道の駅に立ち寄ってあることに気がついた。
「やばい、地元慣れしててお土産にも風景にもそこまで目新しさがない…!」
思ってたよりアップダウンがあるぞー
サイクリング詳細情報 | サイクリング | SHIMAP しまなみ海道観光マップ
初心者コースとはいえ、橋ごとにスロープ(だいたい平均斜度9%)があり、島の中には普通に峠もある。それぞれそこまで長くはない坂だが、地味に脚にくる。
その分、サイクルラック付きの休憩スポットがいたるところにある。
うーん、これは普通のママチャリや乗り慣れていない人がレンタルでクロスバイクに乗るのは結構きついのでは…。
長いスロープではクロスバイクの観光客を何人も追い越した。
こう書くと私が速く走れているかのようだが、地元のローディーには平坦でガンガン追い抜かれている。
GIANTのロードは乗りやすくはあるが、加速がうまくできない上に坂がきついwww
お金で強化した愛車が恋しい。
伯方島道の駅で地元ローディーに話しかけられる
おーこれが写真でよく見るサイクルラックか。
実際に立てかけて撮影してみると、自転車と交尾しているようだ…。
サイクルラックめちゃくちゃいっぱいあるけど、あまり使われていないww
普段使わないと使い方わからないよね…。
小腹がすいたから何かここで食べようかな…でも塩アイスは別に…塩ラーメンも別に…(だいたい味がわかる)と選り好みしていると、休憩中のお兄さんに
「自転車で来たんですか?」
と話しかけられる。
東京から香川に帰省して、今日は尾道まで渡ろうと思っているんですよーみたいな話をすると、そのお兄さんは松山の鯛めし屋で働いていて、最近ロードに乗り始めたというようなことを語ってくれた。
「松山の丸水っていうお店なんです。松山にきたら食べにきてください」
松山は以前住んでいたことがあった。GoogleMapでお店の位置を調べてみると、当時のマンションからすぐ近くのところにあった。
今年は四国ライドを何度かしようかと思っているので、松山に寄ったら行きます、と言い出発。
大三島でまさかのミスコース
次の大三島で昼飯(ご褒美)にしようと思い、飯スポットをぽちぽちと調べる。
初心者コースから3km離れたところに観光スポットがあり、そこで海鮮丼や鯛めしが食べられるらしい。
3kmなら10分そこらだし、寄っていこう。大三島橋を渡り「外周コース」の青いラインを走らせていると、そこそこの距離の峠がある。
まあ島の内陸はこういうのもあるよね、とがんばって登り、そろそろ10分たったかな?というところで異変に気付く。
観光スポットっぽい風景じゃない…。
iPhoneで地図を開いて現在地をみると、西に向かうはずが南に向かっているではないか。
うーん、選択は3つ。
・来た道を戻る
・大三島外周コースをぐるっと南周りにまわって観光スポットまでいく
・外周コースから観光スポットへショートカットできそうな小山を登る
登りたての峠をまた登るのは嫌だ…。そしてショートカットの道はサイクリング道でもないので未舗装路の可能性がある。
ということは、大三島外周コースか。いっても16kmくらい?だし1時間あればいけるだろう。昼飯が遅れるのはちと辛いが、何か途中にあればそこで飯でもいいや…。
と思っていたが、大三島外周ルート、何もない。あった!と思った農家レストランは年始休暇。
大三島外周ルート、めっちゃアップダウンあるんだが…。
トンネルも長い。終わりが見えない。
あの景色の果てをぐるっと周るわけね、なるほどね!
まあ、なんてファビュラスな坂✨✨💋
つらい。
これ明らかに中級者コースでしょ…。
想像以上のアップダウンと、1月とは思えない暑さに水と補給食の減りがやばい。カロリーが不足してきて力が入らなくなってきた。
観光スポットに来るも無人!
まごころよりも水と飯をくれーーーーー!
次から次へと現れる峠。
レベル違いのダンジョンに迷い込んで薬草とか使い果たしたのにモンスターが次々と現れてくるアレに似てた。
— 中川苦行@キコ (@yura3x3x3) 2017年1月4日
飯処に到着。嬉しくて泣いた
ひたすら無人の半島を走り続けて、やっとこさ当初の予定の観光スポットに到着。
人がいる、車がある、サイクルラックがある、飯も水もある…!
補給食は切れて、水も残りわずか(ちびちび飲んでた)。霞ヶ浦一周のときから何も成長していない自分…。
道の駅のレストランに入り、鯛めし御膳を注文。5分で完食。
1時間程度だと思っていた大三島外周は、予想外の峠の多さで2時間ほどかかってしまった。
今治GIANTストアの返却は18時がリミット。残り47kmほどの距離を3時間半で走破しないといけない。時間的に間に合わなくはないだろうが、ゆっくり観光もコースミスも許されなくなった。メカトラがあると完全アウトだ。
休憩を適度に挟んでトントンというところだろう。あとはひたすら初心者コースのブルーラインに沿って走らせるだけか。
登りですでに脚が終わっていたし疲労も溜まってきている。
コース上にジェラート店「ドルチェ」を発見。アイスクリームパンをmgmg。
日が落ちてきた。
しまなみのサイクリングコースのブルーラインは「尾道まで◯km」と出るのは親切だが、カウントダウンは地味にメンタルに来る。
瀬戸内の夕日を眺めながら、ようやく尾道の渡し舟に到着。
尾道GIANTストアに17時45分に到着。間に合った…。
尾道駅の近場のローソンにもサイクルラックが。
このあと、新幹線で東京の自宅まで帰宅。
しまなみ海道、今回は1月4日ということであまり人がおらず、お店も閉まっていたがシーズン中であればもっと楽しそう。
サイクリングコース以外にも各島にも見所がたくさんあるらしく、丘や展望台に登る道はたくさんあった。
泊りがけでいろんなコースを試すとかなり遊べそうなスポットで、まさに聖地というにふさわしい土地だと思う。
残り20km地点あたりで気を紛らわすために
「にゃん♪にゃーんにゃん♪にゃんにゃん♪」
と適当な歌を創作して大声で歌っていたら、
「どこへ向かっているんですか?」
と後ろからきたらしいおじさまローディーに追い抜き際に話かけられて死ぬほど恥ずかしかった…。
そのあと一瞬で千切られた。